2008.12.25(木)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景 床工事準備その2

 
前回に引き続き「床工事」の準備段階の説明です。
前回は「養液配管」「水道水配管」「排水溝」が予め準備されて床のコンクリートの中に埋められると説明しました。
今回は「床コンクリートの強化」のために床に埋め込まれる「鉄筋メッシュ」の説明です。
下の写真で分かって頂けれると思いますが、「メッシュ」というのは鉄筋を「碁盤の目」のようにしたものです。
素人考えですが、このメッシュがコンクリートと組み合わさることでコンクリートの動きを防ぎ強度を増すのだと思います。
meshsupprters.jpg  
このように鉄筋が碁盤の目のようになっています。
これからコンクリートを打つすべての床に張りめぐらされています。
 
 
 
 
 
meshusupporter.jpg
 
上のメッシュの写真も良く見ると所どころに水色の物体があると思います。
それを拡大したのが左の写真です。
メッシュをそのまま床に置いただけでは既存の床の上にのっかっているだけなので
左のような部品をいっぱい入れてメッシュを浮かしています。
これでメッシュが新しい床の中である程度の高さを保てるのですね。
 
 
さあ、準備完了です。次回からは新しい床の工事が始まります。

2008.12.24(水)

秩父良いとこ一度はおいで 農協直売所

 
秩父はかつて「桑畑」が多かったと言いましたが、その桑畑も非常に少なくなって農家では野菜を作るところが増えました。
筆者が東京に住んでいたころは「秩父は耕作放棄地ばかりで農業はダメだ」と思っていましたが、35年ぶりに戻って近くにある「農協直売所」に行って少し考え方が変わりました。
直売所自体は日本中あちこちで見られるようになりましたから、イメージはお分かりだと思います。
 
chokubai.JPG  
JAちちぶの直売所ですね。
表からみると小さそうですが中は広いですよ。
 
 
 
 
 
 
直売所の農産品は一般的に「安くて新鮮」です。スーパーとは違って「旬」のものが並んでいます。
言葉を換えるとそれぞれの産品が「旬=盛り」の時にしかないので、おいしかったからもう一度買いに行こうとしても次にはないということが多いのです。
筆者が感心したのは「値段」ではありません。
従来の野菜の種類以外にいろいろな新しい野菜が地元で作られているということです。
「モロヘイヤ」「ヤーコン」など名前は知っているけど、秩父で作っているの? というものがたくさんあります。
秩父の農家もいろいろ工夫しているんだなあと感心した次第です。

2008.12.23(火)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景 床工事準備

 
工事も少しづつですが進んできました。今日は床工事の準備段階を報告します。
我々の植物工場は温室ハウスのように「土の床」ではありません。当然と言えば当然なのですが工場のなかに入っているのでコンクリートの床です。
従来の工場の床をそのまま使うという考えもあるのですが、基本的には「食品工場」と同じように「衛生的」な床にしなければなりません。
このため、従来の床(これもコンクリート)の上に、更にコンクリートで床を作ります。10日程前の私のブログで「床の中に入ってしまう」溶液配管を説明しましたがそのほかに床の中や表面にいろいろなものが設置されます。
水道用の配管も一部ですが床の中に入ります。それと床の強度を増すために鉄筋のメッシュも入れます。床を洗う時の水を流す「排水溝」も必要です。
waterpipe.jpg
 
これは水道水を通すためのパイプです。
今後の維持管理がしやすいようにほとんどの部分が新たらしい床の上に
固定されますが出入口の周辺は邪魔になるので床の中に埋め込みます。
これが床の中に入ってしまう部分ですね。
 
 
 
drage.jpg  
木枠で作られているのが床ができた後に床掃除をする時に出る水を流す排水溝です。
右肩の方には以前説明した養液ポンプも見えますね。
 
 
 
 
 
今回は床工事の前に床の中に埋まってしまうものうち、養液パイプ・水道水パイプ・排水溝を説明しました。
長くなるので「床コンクリートを強化するメッシュ」については次回にします。
 
 
 
 
 

2008.12.22(月)

秩父良いとこ一度はおいで 文化・経済の中心

 
今は日本中が「東京」中心です。大阪だって、名古屋だって「東京中心の日本」にあるいち地方都市になってしまっています。
(大阪、名古屋の人には異論がたくさんあると思います)
昔は(どのくらい昔かという学問的な質問はしないでください)鉄道や道路もあまり発達していなかったし、テレビの全国放送も今ほど発達していなかった。
そのため、各地方にそれぞれその地方の「文化・経済の中心」がありました。
江戸時代の藩の数だけ考えても「江戸時代末期に276藩」あったというのですから、少なくともそれだけの文化・経済(本来は政治)の中心が日本中にあったということです。
文化・経済の中心ならばもっと多かったでしょう。各地域、地域に中心があったのです。
秩父もそのひとつです。「秩父銘仙」と呼ばれる織物があり多くの人と金が集まっていた。人が集まり市が立ち、お金が動く。その中で他とはちょっと違う文化もできる。
秩父音頭の歌詞に「おらが方じゃこーうだよ。おっかしけりゃお笑いな」というのがあります。ある意味では「開き直り」ですが、かなりの自信家だと思います。
秩父文化の究極が「秩父夜祭」なのでしょう。冬の12月に「盛大な花火」を上げます。
秩父人は「冬に花火をあげるのは当たり前」だと思っていますが、実は世間では花火は夏の風物詩です。「おらが方じゃこーうだよ」ですね。
秩父夜祭は「養蚕農家」が一年の仕事を終えて時間ができてから行われるのです。「秋子(あきご)しもうて麦蒔き終えて、秩父夜祭待つばかり」です。
今年の秩父夜祭(秩父人は単に「おまつり」という)は平日だったので19万人しか来なかったのでいつもの年よりゆっくりと見物できました。
 
 
 
 

2008.12.21(日)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景 その7

工場の建設というのはいろいろな業者が入ります。だから「ゼネコン」と言われる元請業者が必要なのですね。
業界の人は「段取り」と言いますが、仕事の順番がうまくいかないと工事全体がうまく進みません。
今日はいろいろいる業者の中でも「電気工事」をご紹介します。
前に大変な仕事をしてくれるのに完成すると「見えなくなってしまう」仕事として、空調設備や配管を説明しましたが、
この電気工事もその一つです。この仕事は更に仕事の最中もあまり見えません。
工事の人は天井裏に入って仕事をすることが多いのです。私たちも一日中現場にいるわけではないので天井裏に入り込むのを見ることはまれです。
入ってしまえば見えないのでどこで何をしているかわかりません。
それでも工事が進むと天井や壁に穴があいたり、コードが出てきたりします。
electricity.jpg  
よく見てください。
天井からいくつものコードが出ているでしょう。
これが電気工事の方が頑張ったものの見える部分です。
もちろん、天井の蛍光灯も電気屋さんのおかげです。
 
 
 
firealarm.jpg  
これは天井の穴をアップに撮影したものです。
よく見ると穴があって詰め物がしてあるでしょう。その周りにテープが張ってあり、
「火ホウ」って書いてあります。これは「火報」 火災報知機を取り付ける場所ですね。
これも電気屋さんがやってくれました。
 
 
 
電気工事はこれからも「段取り」に基づいて、工事の進捗具合に合わせて行われます。