2010.08.31(火)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景 エアコン設置

 
新しい栽培室の壁が完成する前に「屋根裏」にエアコンの室内機と噴出口・ダクトが壁の裏側に
設置されます。
通常の家庭ではエアコンの室内機は部屋の中に置かれて本体が見えますが、事務所や
私たちのような植物工場では「室内機」といえども屋根裏に入ります。
airconsetting.JPG
 
屋根裏に室内機を
設置しています
銀色のアルミに
包まれたダクトが
見えますよね
 
 
 
airconduct.JPG
 
アップにすると
ダクトが分かりますね
 
 
 
 
 
栽培室の中の話ではありませんが、ついでなので「エアコン室外機」もご紹介します。
airconsitugaiki.jpg
 
室外機というので
当然ですが
室外にあります
4台ですね
 
 
 
私たちの植物工場は栽培室内の温度を20~24℃に保っているのでエアコンも重要な働きを
します。

2010.08.30(月)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景 壁の設置

 
今回は栽培室の壁の設置作業を紹介します。
私たちの植物工場は「既設」の建物の中に全く新しい工場(部屋)を作るので「壁」も新しく設置
します。
筆者の勘違いで「床」の工事を先に紹介してしまいましたが、実際には「壁(断熱パネル)」の
設置の方が床工事よりも先のようです。
 
壁になるのは「断熱パネル」と呼ばれる冷蔵冷凍倉庫などを作る際に使われるものと同じです。
温度は20度程度なのでそんなに大きな断熱性を要求されませんが。
panelsetting.jpg
 
分かりにくいかも
しれませんが
白い壁が既設の
建物の壁です
その内側にクリーム色の
壁が設置されています。
 
 
panelfinished.JPG
 
奥の方にある
クリーム色の
壁が断熱パネル
の壁ですね
手前の床は
既存の建屋のもの
ですね
 
工事の順番からいうと「電気配線」「エアコン室内機設置」「壁設置」「養液配管」「床工事」
の順序が普通ですね。一部は同時並行もありますが。
そういう工事の順番や段取りを元請けの工事業者(私たちの場合にはカネコ種苗)が担当する
ことになります。いわゆるゼネコンですね。
 
 
 
 
 
 

2010.08.27(金)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景 給水

 
電気と共に植物工場にとって重要なのが「水」です。
肥料を溶かした「養液」を作るのにも必要ですし、パネルや床を洗うのにも使います。
 
私たちの栽培室では「地下水」ではなく、通常の「水道水」を使っています。
秩父市の水道水に加えて、ちょっと工夫をしているのは「微酸性電解水」という殺菌能力は
あるが、すぐに水に戻ってしまう「水」を使っていることです。
微酸性電解水は厚生労働省が「食品添加物」にも認定しているもので、安全性は折り紙つき
です。
私たちの栽培室では、手を洗ったり、パネル・床などの清掃・殺菌には全てこの微酸性電解水
を使っているのです。
他の食品工場などで使っている「次亜塩素酸ナトリウム」「アルコール」などは全く使っていません。
 
水道水と微酸性電解水をふんだんに使うために栽培室内には水道の蛇口と並んで微酸性電解水
の蛇口もあります。
 
jaguchi2.jpg  
上の灰色のパイプが
つながっている蛇口が
微酸性電解水です
下の黒いパイプが
通常の水道水です
 
 
 
栽培室の裏側にある配管もご紹介しましょう。
waterpipececgawa.jpg 
水道の配管
です
栽培室の
外の部分は
保温されて
ます
 
 
waterpipe.jpg
 
栽培室の床の
下に埋まっている
部分は
こんな感じですね
やはり2本あります
 
 
 
通常見えている部分以外に壁の裏や床の下に埋まっているものもたくさんあります。
工事中でないと見えないものですね。

2010.08.26(木)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景 電気配線

 
私たちの栽培設備は「完全閉鎖型」なので、電気配線はたくさんあります。
通常のコンセント以外に、光源としての蛍光灯の配線、エアコンの配線等いろいろです。
床が出来、壁が設置されると電気の配線が栽培室内に入ってきます。
もちろん、屋根裏等ではその前から準備は進んでいたのですが。
electricity.jpg
 
壁の所から電線が
入ってきています
 
 
 
 
 
electricworkers'meeting.jpg
 
配線をどこに
入れたら良いのか
配線図を見ながら
現場で打ち合わせ
しています
 
 
 
電気工事というのは天井裏や壁のすき間にある部分が多いので表面に見えてくるまでに
いろいろ仕事をしているということがこの工事を見ていると分かります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2010.08.25(水)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景 床のコーティング

 
コンクリートで作られて新しい床の表面をコーティングする必要があります。
私たちの工場は「食品工場」と同じ衛生管理を導入しているので床の表面にも雑菌が繁殖しにくい
コーティングをすることになります。
エポキシという樹脂をコーティングするのです。
色は他にもあるようですが、食品工場の大半が「緑色」です。
私たちもコーポレートカラーである緑色にしました。
floorprecoatingwork.jpg
 
まずは下塗り
ですね
まだ緑では
ありません
 
 
 
floorcoatingworking.jpg
 
一部だけ
エポキシが
コーティング
されているので
分かりやすい
ですね
 
 
floorcoatingfinished.jpg
 
全体が
塗り終わり
ました
養液管理の
配管も
見えますね
 
 
床のコーティングと排水溝は衛生管理のためには必須です。
小さな実験設備なら排水溝なしでモップで水分を取り除くことも可能かもしれませんが
ある程度の商業施設であれば無理でしょう。