2012.09.27(木)
今回はちょっと趣を変えて「高校野球」の話題です。
埼玉県立小鹿野高校という学校があります。
秩父郡小鹿野町にある高校ですが、かなりの山間部にあるので地元の人がほとんどの
小さな高校です。
野球部もありますが、いわゆる「出ると負け」の弱小チームでした。
この高校に「校外指導者」というステイタスですが、「石山建一」氏が着任され指導を始めました。
とりあえず、このストーリーを書いている記事をご覧ください。
防衛ニュースというマニアックな雑誌の記事ですが。
http://www.boueinews.com/news/2012/20120601_10.html
(対象の記事は少し下の方にあります)
石山氏の略歴はざっと次の通りです。
1.昭和17年9月6日生まれの70歳
2.静岡高校の内野手として甲子園に出場し、準優勝し、ベストナインに選ばれる
3.早稲田大学では二塁手で副主将、4年の春に6大学リーグ優勝、大学選手権で準優勝
4.日本石油で活躍して、助監督
5.早稲田大学監督、プリンスホテル監督、読売巨人軍編成部長等を歴任
アマチュアでの指導歴に加えて、プロでもフロントとして活躍された方で、地方の県立高校で
指導するような方ではないのです。
この方が、埼玉県立小鹿野高校で指導しているのは、知り合いに頼まれた(頼む人も頼む人
だと筆者は思いますが)ことに加えて、「野球だけでなく、人間としての基礎をしっかり学ばせる」
という考え方がある方だからだと思います。
実は、筆者はこの石山氏に直接お話しを伺う機会がありました。
「小鹿野高校は3年でかなりのところ(甲子園?)まで育てる」が、小鹿野高校だけでなく
「秩父盆地」の活性化のために、他の地域の高校を呼んで試合をするという企画を実行する。
これで、選手だけでなく父兄も秩父に来るようになる。
たくさんの人を秩父盆地に来させるための企画をするNPOも作ると力説されていました。
地域の活性化を高校野球を通じて行うという考えで、小鹿野町まで来られたようです。
経歴もさることながら、70歳にして「このバイタリティ」と正に驚愕したのです。
筆者にとっては大先輩ですが、少しでも見習って自分の仕事に「頑張ろう」という気に
させて貰いました。
3年後に小鹿野高校が甲子園に出たらすごいなあ!