2008.12.29(月)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景 床工事 仕上 その1

 
さあ、生コンが投入されました。「投入」と言ったて簡単じゃありません。
表面を平らにして「ほぼ水平」に保つことが必要です。
「ほぼ水平」と言ったのは実は完全な水平では困るのです。床清掃の際に水を流すのに
若干の勾配が必要なのです。
前回、床工事準備の時に説明したように排水溝を作るのですが、排水溝に水が流れる
ように勾配をつけるのです。
 
floorfinish2.jpg 職人さん何人もがコテで
ならしていきます。
この写真には2人しか写っていませんが、
実はもっともっと職人さんがいます。
「ええ、でも固まっていないコンクリート
の上を歩いてだいじょうぶ?」いう声が
聞こえてきますね。大丈夫です。
答えは次の写真を見てください。
 
 
namaconshoes.jpg  
この写真のものを靴の下につけて
コンクリートの上にのると沈まないのです。
雪の中を歩く際の「かんじき」ですね。
と言っても実際に履いて歩いた人は
少ないとは思いますが。
上の写真の職人さんの足元をよく
見てください。
この「かんじき」を履いています。
  職場、職場には外部の人には知らない「工夫」がいろいろあるものですね。
 

2008.12.28(日)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景 床工事 生コン投入

 
さあ、遂に新しい床を作るために「生コン」(生コンクリート)を投入です。
ワクワクしますよ。
namaconcrete.jpg
 
黄色のトラックが生コンを流し込む
ポンプ車ですね。
ホースを通って工場の中に生コンが
流れていきます。
 
 
 
  
lorrytopump.jpg  
右側にあるのが、いわゆる「生コンミキサー車」
ですね。
この車で生コンを現場まで運んできます。
運んできた生コンを左側にある黄色の
ポンプ車に移すわけですね。
そして上の写真のように工場内に
流し込むことになります。
 
 ミキサー車も一台では済まないのでどんどん入れ替わります。この辺は渋滞で到着が遅れるということはないので
どんどん続けて作業できますが、都会の方だと渋滞に巻き込まれて作業が途中で止まってしまうこともあるそうです。
作業が止まるのが長かったりすると生コンが固まり始めて次にくるものと硬さが違ってしまうというある意味の「悲劇」も起こりかねないとのことでした。

2008.12.25(木)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景 床工事準備その2

 
前回に引き続き「床工事」の準備段階の説明です。
前回は「養液配管」「水道水配管」「排水溝」が予め準備されて床のコンクリートの中に埋められると説明しました。
今回は「床コンクリートの強化」のために床に埋め込まれる「鉄筋メッシュ」の説明です。
下の写真で分かって頂けれると思いますが、「メッシュ」というのは鉄筋を「碁盤の目」のようにしたものです。
素人考えですが、このメッシュがコンクリートと組み合わさることでコンクリートの動きを防ぎ強度を増すのだと思います。
meshsupprters.jpg  
このように鉄筋が碁盤の目のようになっています。
これからコンクリートを打つすべての床に張りめぐらされています。
 
 
 
 
 
meshusupporter.jpg
 
上のメッシュの写真も良く見ると所どころに水色の物体があると思います。
それを拡大したのが左の写真です。
メッシュをそのまま床に置いただけでは既存の床の上にのっかっているだけなので
左のような部品をいっぱい入れてメッシュを浮かしています。
これでメッシュが新しい床の中である程度の高さを保てるのですね。
 
 
さあ、準備完了です。次回からは新しい床の工事が始まります。

2008.12.23(火)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景 床工事準備

 
工事も少しづつですが進んできました。今日は床工事の準備段階を報告します。
我々の植物工場は温室ハウスのように「土の床」ではありません。当然と言えば当然なのですが工場のなかに入っているのでコンクリートの床です。
従来の工場の床をそのまま使うという考えもあるのですが、基本的には「食品工場」と同じように「衛生的」な床にしなければなりません。
このため、従来の床(これもコンクリート)の上に、更にコンクリートで床を作ります。10日程前の私のブログで「床の中に入ってしまう」溶液配管を説明しましたがそのほかに床の中や表面にいろいろなものが設置されます。
水道用の配管も一部ですが床の中に入ります。それと床の強度を増すために鉄筋のメッシュも入れます。床を洗う時の水を流す「排水溝」も必要です。
waterpipe.jpg
 
これは水道水を通すためのパイプです。
今後の維持管理がしやすいようにほとんどの部分が新たらしい床の上に
固定されますが出入口の周辺は邪魔になるので床の中に埋め込みます。
これが床の中に入ってしまう部分ですね。
 
 
 
drage.jpg  
木枠で作られているのが床ができた後に床掃除をする時に出る水を流す排水溝です。
右肩の方には以前説明した養液ポンプも見えますね。
 
 
 
 
 
今回は床工事の前に床の中に埋まってしまうものうち、養液パイプ・水道水パイプ・排水溝を説明しました。
長くなるので「床コンクリートを強化するメッシュ」については次回にします。
 
 
 
 
 

2008.12.21(日)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景 その7

工場の建設というのはいろいろな業者が入ります。だから「ゼネコン」と言われる元請業者が必要なのですね。
業界の人は「段取り」と言いますが、仕事の順番がうまくいかないと工事全体がうまく進みません。
今日はいろいろいる業者の中でも「電気工事」をご紹介します。
前に大変な仕事をしてくれるのに完成すると「見えなくなってしまう」仕事として、空調設備や配管を説明しましたが、
この電気工事もその一つです。この仕事は更に仕事の最中もあまり見えません。
工事の人は天井裏に入って仕事をすることが多いのです。私たちも一日中現場にいるわけではないので天井裏に入り込むのを見ることはまれです。
入ってしまえば見えないのでどこで何をしているかわかりません。
それでも工事が進むと天井や壁に穴があいたり、コードが出てきたりします。
electricity.jpg  
よく見てください。
天井からいくつものコードが出ているでしょう。
これが電気工事の方が頑張ったものの見える部分です。
もちろん、天井の蛍光灯も電気屋さんのおかげです。
 
 
 
firealarm.jpg  
これは天井の穴をアップに撮影したものです。
よく見ると穴があって詰め物がしてあるでしょう。その周りにテープが張ってあり、
「火ホウ」って書いてあります。これは「火報」 火災報知機を取り付ける場所ですね。
これも電気屋さんがやってくれました。
 
 
 
電気工事はこれからも「段取り」に基づいて、工事の進捗具合に合わせて行われます。