2011.10.08(土)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 植物工場産の価格その1

 
植物工場で生産される野菜の価格は一般的には露地野菜に比べて高いと言われています。
露地野菜の3倍くらいだという人が多いようです。
 
植物工場は「初期投資」が大きく、運営コストも「人件費」「電気代」「輸送費」などがかかるので
高くならざるを得ないということは事実です。
露地野菜に比べて3倍くらいというのも「そうかな・・・」という感じです。
 
「そうかな・・・」という意味は「露地野菜」のコストは本当なのだろうか?という疑問があるのです。
普通の農家は「人件費」を本当にきちんと計算しているのでしょうか? 初期投資(農地の購入)は
きちんと計算しているのでしょうか?
そして、決定的なのは「コストを計算して価格を決めているのだろうか?」ということです。
 
普通の農家(農業法人で大規模経営をしているところは別)は、野菜をJAに出荷して、JAは
市場に繋いで、市場はセリで価格を決めてという仕組みです。
農家は出荷した時点で「価格がいくらなのか?」が分かりません。
市場の相場で「いくらになった」と後で知らされるのです。
 
その「相場の価格」は「生産コスト」とは全く「関係ない」のです。
だから、相場が下がって輸送費も出ないからと「畑でキャベツをつぶしている」という光景が
テレビなどで放送されるのです。
 
何もこの構造は日本だけの問題ではありません。
農業先進国であるアメリカの農家だって「シカゴ相場」で売らざるをえないの同じです。
それでもアメリカの農家はインターネットを使い「シカゴ相場」を見ながら自分で保管する穀物を
「いつ出荷するか」を決めています。
インターネットが普及する前でも「衛星通信」を使って相場を見ているのを若き日の筆者は実際に
見ています。郊外の農家には大きなパラボラアンテナがありました。
 
もちろん、鮮度が命のレタスなどの野菜は出荷のタイミングを決めるのに限界があるのも事実です。
でも、農家の方が自分たちの生産物の価格を自分たちが関与して決めていこうという態度は
日本とはかなり違うと感じています。
 
自分たちで生産したものの価格は自分たちで決めたいというのは自然なことだと思います。
日本でも大きな農業法人ではJAを通さない直接販売で価格交渉を自分でしているところが
出てきています。
ここではJAの存在が大きな「意味」を持ってくるのだと思います。
 
 

2011.10.07(金)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 植物工場の現状 供給力

 
このブログの最近の話題は「植物工場」や「農業」から若干離れた「秩父良いとこーーー」が
多くなっていると感じていました。
正直に言うと、3年近くのブログで植物工場の基本的な話題はかなり言いつくしたという
気持ちがありました。
そこで、あえて「自分の意見」、見方によっては「偏見」が入っても「もう一度植物工場を語ろう」
と考えました。農業雑感のひとつと考えてください。
 
これから何回かに分けて、植物の「供給力」「価格」「流通」「品質」「品目」「JAとの関係」
「建設」「採算性」についてコメントしたいと思います。
 
第1回は「供給力」についてです。
植物工場は「レタスを中心」とした「葉物野菜(葉菜類)」を生産しています。
レタスで言えば「日本中の消費量は凡そ55万トン」と言われています。
もちろんのことですが、その大半は「露地栽培」です。
 
いわゆる植物工場はそのうちでどのくらいあるのでしょうか?
正確な統計は出ていませんが、せいぜい「2000トン」くらいだと考えられています。
そのシェアは「0.3~0.4%」程度なのです。
筆者は個人的に、このシェアが将来的には「10%」程度までいくのではないかと予想しています。
現状の30倍くらいの市場が植物工場の将来にあると言えます。
 
この「10%」というのに確たる確証はありません。
品質的には露地物と大きく違うが、価格的にもかなり高い植物工場の野菜は「安心安全に強い
興味を持つ人」「価格よりも品質を重視する人」などが「高い価格」を負担しても買ってくれるのだ
と考えています。この人達が全体の10%程度かなと。
 
上記の10%は市販用を中心に考えての数字です。
業務用では、また違う考え方ができると思います。
その点は次回の「価格」でコメントします。
 
 

2011.10.05(水)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 植物工場セミナー

 
秋を迎えて「勉強のシーズン」なのでしょうか? また、第三次植物工場ブームなのでしょうか?
いろいろなセミナーの連絡が来ます。
その中に、「群馬県ものづくり研究会」というところから、私たちのHP経由で次のような案内が
届きました。
 
「技術講演会「植物工場の現状と今後」のご案内
 現在、植物工場は第三次ブームを迎えていると言われています。安全・安心な野菜を安定して
 供給できる「野菜工場」は、消費者ニーズに合ったものであり、県内にも、相次いで野菜工場が
 設立・稼働されています。
 このような背景から、植物工場は、今後の発展が期待されている分野と言えます。
 群馬県ものづくり研究会では、技術講演会「植物工場の現状と今後」を開催し、植物工場研究の
  先駆者である高辻正基氏をお迎えして植物工場の現状と将来性について御紹介いただきます。」
 
植物工場に多くの人が興味を持ってくれるのは非常に歓迎すべきことだと思っています。
このようなセミナーは他にもたくさんあるようです。
 
多少宣伝になりますが、「日刊工業新聞」主催の有料セミナーがあり、このセミナーでは筆者も
講師のひとりになっています。サイトをご覧ください。
http://www.nikkan.co.jp/edu/semi/t11110928.html
 
 

2011.10.04(火)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 大泉野菜工房 販売活動

 
かつてこのブログで紹介したこともある「㈱大泉野菜工房」を訪問しました。
私たちと同じ「完全閉鎖型噴霧水耕栽培」システムを採用した本格的(商業生産規模)な
植物工場です。群馬県邑楽郡大泉町にあります。
 
この会社のオーナーは植物工場野菜を世間に普及させることを目的にこの会社を運営している
とのことで、工場に設置された「直売所」で販売をしています。
ooizumi chokubaisho.jpg
 
販売用冷蔵ケースの
様子ですね
小さなのぼりもあります
 
 
 
 
この直売所の営業時間は次の通りです。
ooizumi eigyoujikan.jpg
 
午後に休憩時間が
あるのでご注意ください
 
 
 
 
オーナーは植物工場野菜の認知度を上げるためにこんなトラックも作ってしまいました。
このトラックで近くの所へは配達したり、訪問販売を行っているとのことです。
ooizumi truck.jpg
 
楽しそうな家族が
描かれている
かわいいトラックです
 
 
 
 
大泉町というのは群馬県太田市の隣です。
近くに行かれた際には是非とも寄ってください。
 
 

2011.10.03(月)

秩父良いとこ一度はおいで その他地域 群馬県板倉 トライアスロン

 
筆者の個人的都合でブログ更新を約1週間出来ませんでした。
筆者はサラリーマン時代から、特に外部の人に対して「忙しい」というのは言わないように
してきました。せいぜい「バタバタしています」という言葉を言うくらいでした。
外部の人に対して(特に営業先の人に)「忙しい」からと言い訳するのは社会人としてダメだと
考えていたのです。
それでも実際には忙しいこともあります。
だからブログ更新が出来なかったという言い訳です。言ってはいけないことですね。
 
そんな忙しいという筆者が日曜日にトライアスロンを見に行きました。
忙しいのに日曜日に休んでいるじゃないかと言われるのは覚悟のうえです。
(今時そんなことをいう人はいないでしょうが、筆者が若いころは「寝てるんだろ?」と言われた
 こともあります。)
 
大学生のトライアスロン(学生連合)のシーズン最後の試合です。
スプリントと言って「スイム750m」「バイク20km」「ラン5km」という通常の学生選手権の
半分の距離です。
 
この試合で「宇佐美彰朗さん」を見ました。
皆さんの中でこの人の名前を聞いて「マラソン」選手と分かる方はかなり少ないと思います。
1970年代に活躍した方です。
オリンピックも「メキシコ」「ミュンヘン」「モントリオール」と3回出場している方です。
インターネットの説明です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E4%BD%90%E7%BE%8E%E5%BD%B0%E6%9C%97
 
この宇佐美さんがスターターをしていました。
東海大学の名誉教授で、「全日本学生トライアスロン 連合会長」をされているのです。
Mr. Usami start.jpg
 
 
スタートのホーンを
掲げているのが
宇佐美さんです
 
 
 
 
 
 
gakuren start.jpg
 
スタートの前の
様子ですね
 
 
 
 
 
swim kaijyo.jpg
 
スイム会場の
全景です
 
 
 
 
 
トライアスロンは最近でこそ「名前は知っている」という方も多くなりましたが、まだまだマイナー
スポーツです。
学生の全国大会でも見に来る人はほとんどが関係者です。
もっと普及することを願っています。
企業ではNTTや西濃運輸などがサポートしてくれています。
全くの個人的な思いのブログでした。