2012.07.04(水)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 植物工場をめぐる状況その4

 
今回は「植物工場への初期投資額」について、述べたいと思います。
 
私たちのような完全閉鎖型植物工場の建設コストは一般に「1株10万円」と言われているそうです。
つまり、「日産2000株」工場であれば「2億円」掛かるそうです。
これには多分建屋の建設コストは入っていません。
 
筆者は、このような膨大な初期投資をしたら植物工場運営は採算がとれないと思っています。
このために、「公的補助金」という発想が出てくるのだと思います。
 
現在のように「植物工場業界」が未成熟なうちは「公的補助金」による支援は重要ですし
ありがたいことです。
しかし、この「公的補助金」を「前提」に業界自体が生きていこうとするのは間違いだと思って
います。なるべく早く「公的補助金」がなくても生きていける業界にならなければなりません。
 
「公的補助金」がなくても生きていくためには「初期投資をなるべく少なくする」ことが、まずは
重要です。そのためにもコストの高い「技術」の導入は出来ません。
普及している技術で最大の効率性を追求する必要があります。
 
その点では、ネームバリューのある大きな設備メーカーや建設会社には売上があまり伸びないので
魅力的な市場ではないかもしれません。
だからこそ、中小の会社が進出できる市場なのだと筆者は考えています。
 
「公的補助金」なしで生きていくためには「初期投資」だけでなく、「生産物の販売」についても
工夫が必要になります。
「値段を下げる」ことはもちろんなのですが、販売方法の工夫も重要になるのです。
 
 

2012.07.03(火)

秩父良いとこ一度はおいで その他地域 慶応湘南藤沢キャンパス(SFC)

 
神奈川県藤沢市にある「慶応イノベーションビレッジ」にある会社を訪問したというお話を
しました。
名前でも分かりになるように、この場所は「慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス」の敷地に
隣接しています。
 
せっかく秩父から3時間半もかけて行ったので、会社との打ち合わせの後の慶応のキャンパス
を散歩してみました。
郊外にあるということもありますが、広大なキャンパスです。
都心にある「慶応三田キャンパス」とは全く雰囲気が違います。
SFC iriguchi.jpg
まずはキャンパスの
入口です
緑が多いですね
 
 
 
 
SFC buildings.jpg
キャンパス内に
ある「校舎」ですね
ゆったりと配置され
3~4階建ですね
 
 
 
 
SFC Olympics.jpg
慶応湘南藤沢キャンパス
にいる学生で
ロンドンオリンピックに
出場する人は2名だ
そうです
 
 
何と言っても筆者が驚いたのは「人が少ない」ということです。
講義の最中だったのでしょうが、キャンパス内を歩いている人が本当に少ない感じでした。
学生の数自体もそんなに多くないのに、キャンパスが大きいからなのでしょう。
 
世間で言われるライバル校であるマンモス大学の本部キャンパスなら夏休中でも学生が
忙しく歩いているイメージがあります。
多分、慶応でも三田キャンパスはもっと賑やかでしょうね。
 
もうひとつ筆者が驚いたのは、学生のファッションです。
(さすがに肖像権もあるので写真は撮れませんでした)
イメージの慶応の学生は「きちんとした」(?)「華やかな」「おしゃれな」服装をしているのですが
ここのキャンパスの学生は「非常にラフな」「まるでクラブ活動の帰りのような」感じのファッション
でした。
もちろん、「おしゃれ」なのですが、お金をかけているという感じではありませんでした。
これも、多分「三田キャンパス」とは違うのだろうなと考えました。
 
最後に、敬意を表して。
SFC Douzou.jpg
 
お札でも有名ですね
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2012.07.02(月)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 植物工場をめぐる状況その3

 
植物工場の「技術」について、少し述べたいと思います。
 
まずは、植物工場の設備に係る技術です。
植物工場というと「未来の産業」「先端技術」というイメージがあると思います。
実は植物工場自体にはそんなに「画期的な技術」が使われているわけではありません。
 
完全閉鎖型の植物工場では「光」「温度・湿度」「二酸化炭素」「養分」をコントロールして
います。それらのコントロールを効率的に行うために「完全閉鎖」にするのです。
 
光のコントロールというと難しそうですが、蛍光灯などの「人工光」を24時間タイマーで点けたり
消したりしているだけです。
「温度・湿度」だって、業務用エアコンの温度設定(サーモスタット)をしているだけです。
「二酸化炭素」もボンベからチューブを配管して、途中に穴をあけているだけです。
特に技術的な背景のない人でも理解できるレベルの技術です。
 
「養液管理」だけは、栽培の知識がないとどの養分をどのくらい入れたら良いかは分かりませんが
別に「画期的な」アイデアで管理しているわけではありません。
 
こんな「通常のありふれた」技術を組み合わせて成り立っているのが、完全閉鎖型植物工場
です。
全体のバランスは重要なので、「ある程度の規模の運営の経験」があれば設備デザイン
もできると思います。
 
逆に、最先端の技術を導入しようとするから難しい話になるのではないかと筆者は考えています。
植物工場はなにも「先端技術」を使ったものではなくて、「ありふれた」技術を使って「投資金額」
をなるべく少なくすることを考えないと「採算性」で苦しむことになると思っています。
 
 
 

2012.06.29(金)

秩父良いとこ一度はおいで 田園風景 6月28日

 
久々に秩父の田園風景をご紹介します。
何度か説明していますが、秩父地域には「田んぼ」はあまり多くありません。
大きな田園風景は、会社のある「大田地域」と筆者の自宅のある「蒔田地域」くらいです。
 
6月28日に蒔田の田んぼの写真を撮りました。
karugamo nouhou.jpg
 
いわゆる
「カルガモ農法」
ですね
カルガモが分かりますか?
 
 
 
 
karugamo nouhou close-up.jpg  
アップにしてみました
カルガモの形も
分かりますね
 
 
 
 
カルガモ農法をやっている人はそんな多くありませんが、ちょうど通勤の途中で発見したので
写真を撮りました。
筆者は知らないのですが、夜はどうしているのでしょうかね? 
農家の人が家に連れて帰るのかな? それとも一晩中田んぼにいるのかな?
 
den-en fuukei 28june2012.jpg  
田んぼの全体の雰囲気は
こんな感じです
ゆったりとした田園風景です
 
 
 
 
これから稲がだんだん大きくなってくるので、時々紹介したいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 

2012.06.28(木)

秩父良いとこ一度はおいで その他地域 慶応イノベーションビレッジ

 
筆者は仕事の打ち合わせで神奈川県藤沢市にある会社を訪ねました。
その会社は「慶応イノベーションビレッジ」内にあるということで、埼玉県秩父市から3時間半かけて
行って来ました。
 
慶応と名前に付いていることと、藤沢市ということで、お分かりになる方もいらっしゃると思います。
このイノベーションビレッジは「慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス」の一角にあります。
 
先方の会社に伺ったところ「中小企業基盤整備機構」「慶応義塾大学」「神奈川県」が共同で
将来性のある新しく創業した会社に事務所や工場を「安く」提供するという場所です。
SFC IV gaikan.jpg
 
ちょっとしゃれた
外観ですね
 
 
 
 
 
 
SFC IV kanban.jpg
 
建物に付いている
看板はこんな感じです
右下の小さな緑のロゴは
「中小機構」と書いて
あります
 
 
慶応大学との技術交流をすることが入居する際の条件だそうです。
なんか「カッコ良い」ですね。
せっかく、3時間半もかけて行ったので打ち合わせの後に慶応のキャンパスにも行って
見ました。次回にその報告をします。