2011.07.09(土)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 炭酸ガスボンベ夏装い

 
私たちの栽培施設では「炭酸ガス(二酸化炭素)」の濃度もコントロールしています。
設備の外に「炭酸ガス」のボンベを設置して、そこから栽培棚に炭酸ガスを供給しているのです。
光合成が促進するように通常よりも炭酸ガス濃度を上げています。
 
その炭酸ガスボンベは合計10本並んでいるのですが、夏の時期は直射日光に当たると
ボンベの表面温度が上がってしまいます。
温度が上がるとボンベ内の炭酸ガスが膨張するのでボンベ内の気圧が上がることになります。
あまり気圧が上がるとボンベが爆発する可能性もあります。
もちろんボンベには安全弁が点いているので、爆発する前に安全弁が開いて中の炭酸ガスが
放出されるという仕組みです。
 
ちょっと余談ですが、この気体の「圧力」「容量」「温度」の関係を説明しているのが
ボイルシャルルの法則と言います。
(学問的な説明はhttp://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~masako/exp/netuworld/syoutai/boisya.html
実は筆者は「潜水士」という世間一般ではあまり知られていない資格を持っています。
その試験でこの法則は必ず出る法則だったので懐かしく思い出しました。 
 
ここで本題に戻ります。
ボンベの表面に夏の直射日光を当てないような工夫をしています。
CO2 silinders covered.jpg
 
黒いシートの
中にボンベが
見えますか?
 
 
 
 
CO2silinders.jpg
 
黒いシートを
設置する前は
こんな感じですね
 
 
 
 
この遮光シートは「遮光度50%」で、通風性は良く、吸水性はないという優れ物です。
 
 
 

2011.07.07(木)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス レストランJ

 
私たちのレタスを使ってくれているレストランに「広尾」にある「レストランJ」があります。
レストランのHPは http://www.msinter.co.jp/j/ をご覧ください。
 
筆者にとって「広尾」はあまり縁のない場所でした。
東京に30年以上住んでいましたが、ほとんど行ったことがありませんでした。
非常に高級な雰囲気の場所です。
 
地下鉄広尾駅を出て、まず感じることは「外国人」がやたらに多いということです。
そして、華やかな若い女性が多いのです。
聖心女子大学があり、その系列のインターナショナルスクールがあることがひとつの理由です。
また、外国人が近くに住んでいるということもあるでしょう。
 
この一画に「レストラン J (ジェイ)」はあります。
有栖川公園のそばです。
restaurant J kanban.jpg
 
看板です
ビルの2階にあります
 
 
 
 
 
 
 
 
2階に上がると、初めにバーカウンターがあり、その両脇にレストラン用のテーブルが並んで
います。個室もあります。非常におしゃれな感じです。
restaurant J bar.jpg
 
入口付近の
バーカウンターとは
別に
「バーコーナー」なので
しょうか
筆者は昼に行ったので
バーには人はいません
 
筆者はランチを食べたのですが、2600円で「前菜から始まって最後のデザートまで」非常に
手の込んだおいしい料理が出てきました。
毎日のランチには高いですが、ちょっと特別なランチには最適の場所だと思います。
 
ホームページをご覧になって、一度行かれてみると絶対に損のしないレストランです。
 
 
 

2011.07.04(月)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 植物工場 販売その1

 
植物工場の運営で生産物としての野菜を販売することは非常に重要なことです。
栽培設備を建設して、運営ノウハウを学べば、野菜は生産できます。
そこで、生産された野菜をどこに売るのかが大きなポイントになります。
 
野菜は「生鮮物」ですから、収穫したらすぐに配達する必要があります。
このためには収穫前からどこに持ち込めば良いのかが決まっていないといけません。
 
通常の農業(露地栽培)では一般的に「農協」に出荷することが多いようです。
農協を通して「青果市場」に納入するのです。
この方法だとその日収穫されたものは「全量」出荷できます。
残るリスクがないというのは非常にありがたいことです。
 
でも、この伝統的な方法には決定的な特徴があります。
出荷してからも「いくらで売れるか?」という価格が分からないのです。
後になって「いくらで売れましたよ」と連絡がきます。
その価格が必ずしもコストを上回っているわけではありません。
それと、それぞれの生産物の品質について考慮されることはほとんどありません。
 
このような農協を通じた販売に対して「直売方式」というのがあります。
需要家や流通の方に直接交渉して販売する方法です。
植物工場の多くはこの「直売方式」が多いようです。
この販売方式については、次回以降説明していきます。
 
 
 

2011.07.01(金)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 植物工場への進出 運営ノウハウ 

 
植物工場とは「工業」なのでしょうか?「農業」なのでしょうか?
見る人、見る角度によって答えはどちらにもなります。
筆者は「両方です」と言っています。
 
野菜を作っているのですから「農業」であることは間違いありません。
露地の農業と大きく違うところは「室内」で「土を使わず」に栽培しているところです。
でも、野菜を作っているのです。農業だと思います。
 
一方で、完全閉鎖型では環境(光、温度・湿度、二酸化炭素、養分)をコントロールしている
ので「工業」としての管理が必要です。管理方法からみると「工業」なのです。
 
植物工場というのは「農業としての栽培ノウハウ」と「工業としての工場運営ノウハウ」の
二つが必要なのです。
筆者があえて「ノウハウ」と書いているので、大学などで研究している「栽培技術」と区別して
いるのです。
「技術」についてはアカデミックな面で「大学」の先生たちの方がはるかに上です。
栽培についての技術については私たちもいろいろと教えて貰っています。
 
でも「商業規模の植物工場」での「栽培ノウハウ」は通常の大学にはありません。
「研究用小規模植物工場」での栽培と「商業規模の植物工場」の栽培での「ノウハウ」は
違うのです。
また、大勢の作業員に効率よく働いいて貰うためには、工業的な「ノウハウ」が必要です。
 
このような状況から「植物工場の運営ノウハウ」という概念が出てきます。
 
大きな投資をして植物工場を建設したのだから「スイッチを押せば」自動的に野菜が出てくるという
考え方は大きな間違いです。
自動車を買えば、全く運転の経験のない人でも「自動車の運転」ができると考えますか?
自動車学校で「運転を習う」というのが常識ですよね。
 
植物工場でも「運営ノウハウ」を習うのは当然なのです。
商業規模の植物工場では 「栽培ノウハウ」と「工場運営ノウハウ」を勉強しなければなりません。
これを「習う」のが「栽培指導」を受けるということです。
私たちは導入までの「コンサルティング」に加えて、植物工場稼働前と稼働後に「栽培指導」を
行える体制を整えています。