2008.12.19(金)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景その6

今まで「既存の工場」を借りて、その中に新しい植物工場を作りますと言ってきました。
その建設風景も何枚かの写真を示しながら説明してきました。
まだまだ、天井と壁、空調設備の室内機の話だけですが、ある人から工場(既存)の外観はどうなっているんだ?との質問がきました。(これからは質問はこのブログの「コメント」で入れて貰うとうれしいです)
それではお見せしましょう。
factoryoverview.jpg
 
カッコ良いでしょう。
築7年と聞いています。
大きな工場でしょう。それでも全部を植物工場にしているわけではないのです。
一階のいちばん奥(写真でいうと左側の丸い部分の更に奥かな)を少しだけ借りているのです。
それでも見学に来た人は初めにこの外観を見てびっくりします。
 
 
factoryoverview2.jpg  
上の写真を反対側から見たところです。
大家さんの会社のマークが入っていますね。私たちの会社はこんな大きな看板は出せませんね。
小高い丘の上に立っている感じです。
この工場は「工業団地」の中にあるのですが、普通の工業団地のように山を切り崩して平らにしたのではなく、
起伏をうまく使っているので多くの工場が見渡せるというのはありません。私はこのレイアウト好きです。
 
立派な建物(既存工場)の中にある「小さな植物工場」ですね。それでもどんどん大きくなるぞ!

2008.12.17(水)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景 その5

壁と天井がパネルで出来上がると、後は「床」を作らなければなりません。
衛生的な床にするためには食品工場で良く使われる「エポキシ」という塗料を塗ります。
新たしい工場(植物工場)の床は「必要な配管・排水設備」を床の表面の下に予め設置しておく必要があります。
次の写真を見てください。
pipeline.jpg  
床の中に埋まってしまう配管はたくさんあります。
いま設置しているのは植物を育てるために必要な栄養分を含んだ
「養液」を送るための配管です。
太いものでは10cm位の直径のものもあります。
職人さんが図面に基づいて設置していきます。これも空調設備と同じで完成すると見えなくなります。
職人さん、ありがとう。
 
工場というのはどこでも同じでしょうが完成してしまうと見えなくなるものがたくさんあります。縁の下ないしは屋根裏の力持ちですね。
 
 
 
 

2008.12.15(月)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景その4

既存の工場の中にできる「新しい工場」の壁・天井が出来てきました。
食品工場や冷蔵倉庫のものと同じようなものですね。 衛生的に保てるように工夫された材質です。
panelfinished.JPG
 
壁も天井も床に置いてある照明で光っていますね。
それでもクリーム色の壁と天井がお分かり頂けると思います。
床はまだ既存の工場の床です。また、後で説明しますが床の中に入る養液用配管も既に設置されています。
 
 
 
 
coaking.jpg  
壁や天井に使われているパネルは90cm幅のものを何枚も合わせていくのでつなぎ目ができます。
その部分は「コーキング」と呼ばれる接着剤のようなもので固定されます。
ちょっと色の濃い部分が「T字型」になっていますね。それがコーキングです。
 
 
 
 
door.jpg  
壁で囲われた部屋と言っても出入口は必要です。
簡単なドアじゃないですよ。
虫が入らないのはもちろん温度を一定に保つための部屋ですから非常に密閉度の高い構造になっています。
家庭用冷蔵庫のドアの大きなものを想像してください。実はこのドアの値段は驚くほど高かったんですよ。 トホホ

2008.12.12(金)

未来の野菜を作る 植物工場建設風景その3

前回は既存の工場の中に新しい壁と天井をパネルで作ると説明しましたが、そのパネルの裏や
既存の建物の天井裏にもいろいろなものを設置します。
電気の配線はもちろんのこと、空調設備も設置します。
airconsetting.JPG  
空調設備(エアコン)の室内機です。
設置するのは大変ですが、完成すると屋根裏に
入ってしまうので見えません。
職人さん、ありがとう。
 
 
 
airconduct.JPG
 
やはり屋根裏に入って見えなくなりますが冷気を
送るダクトと呼ばれるホースの大きなものです。
屋根裏に何本も走っていますよ。
 
 
 
 
完全制御型だから温度管理が非常に重要です。
植物が一番気持ちの良い温度にしてあげるために。
お金もかかりますが「元気でりっぱな」植物を作るためには仕方がありませんね。トホホ

2008.12.11(木)

未来の野菜を生産する 植物工場の建設風景 その2

私たちの植物工場は使われていない工場の一角をお借りして、その中に新しい壁・天井・床を
設置することから始まります。
つまり、既存の建物の中に「新しい工場」が作られると考えて下さい。
panelsetting.jpg
 
既存の建物の中に新しい工場の壁・天井をパネルで設置します。
手前の白い部分が既存の建物の壁・天井です。
クリーム色の部分が新しい工場の壁と天井になる
部分です。
既に天井裏にはエアコンの室内機は設置されています。ちょっと見えますね。
 
こうやって奥の方から少しづつ新しい工場の壁・天井が設置されていきます。
衛生管理を徹底するために食品工場と同じ設備にしています。
見学を希望する方には外から中が見えるように「見学窓」も設置します。(ちょっと見えますね)
いよいよ建設風景の紹介が始まりました。
少しづつ出来上がっていくのを皆様も一緒に楽しんでください。