2024.03.18(月)

桑の根っこを抜く

秩父地域は1970年代までは「桑畑」が広がっていました。 稲作が難しかったので「養蚕」が盛んになり、蚕の餌の桑の葉生産が盛んに行われていたのです。

繊維産業が「日本の輸出産業」だった時代には「養蚕業」がお金を稼ぐ大きな産業でした。

筆者が高校生の時に「自転車で通学」していたのですが、国道に出る際に「桑の葉が大きくなる」と国道側に伸びて来るので自動車が来るのが見にくくなるという状況でした。

その桑畑も繊維産業が衰退した今ではほとんどなくなってしまいました。一部では「医薬品原料」や「化粧品原料」として絹が使われているそうで、まだ少ないとはいえ需要はあるようですが。

桑畑を「麦」などを生産する「畑」にするためには「桑の木」を抜かなければならないのですが「土中に深く根を張っている」桑の木を抜くのは大変です。いわゆる「伐根」が大変なのです。

大きな建設機械(重機)を導入して伐根することもありますが、昔ながらの「伐根機」もありました。最近はあまり見なくなっていましたが、筆者が散歩中に見つけました。写真は下です。


かなり原始的ですが、確実に抜けるようです。