2012.03.31(土)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 日本の制度疲労 年金

 
またまた、「制度疲労」の話題です。
植物工場のサイトにはあまり似つかわしくないかもしれませんが、お聞きください。
 
厚生年金基金の運用の問題です。
AIJ問題 をきっかけに盛んに報道されていることですね。
 
この問題は典型的な「制度疲労」です。
今回の厚生年金基金の話だけでなく、大企業の企業年金の大半も「運用益を4~5%」見込んで
いるはずです。国債だけで運用していたら絶対に達成できないレベルです。
筆者は詳しく調べていないので「公的年金の期待運用益」はどうなっているのか知りませんが
多分同じようなレベルのはずです。
 
年金を現在貰っている人、これから貰おうとしている人(筆者もこれに近い)はこの事実に目を
つぶって、「税金で助けるのはけしからん」「消費税を上げるには」などと言っていませんか?
 
現在の年金の構造は「運用だけでなく」て、仕組自体が「高度成長」を前提に組み立てられて
いるのではないでしょうか。
筆者が初めて「住宅金融公庫」から住宅ローンをした時の金利は「年率5.5%」でした。
それでも民間の金融機関の金利よりもかなり安い設定でした。25年くらい前です。
 
この時代の仕組だとすれば、現在では「破たん」してもおかしくないですよね。
私たち零細企業だって、銀行からお金を借りるのに「3%」くらいのレベルです。
銀行の仕入れレベルは「かなりゼロに近い」はずです。
この時代に「4~5%」を期待されたらリスク商品に手を出しますよね。
 
厚生年金基金に「国の厚生年金の代行」をさせたのも「ボリュームを大きくして利益を大きく」
という高度成長時代の発想でしょう。
もっと問題なのは「天下りのポスト確保」も絡んでいることです。
 
「代行」をさせた国も「知らない」とは言わせないという理論も分かります。
100歩譲って「高度成長期」に「代行」を決めたのは許せるとしても、それを「制度疲労」
「状況が変わったのに」相変わらず「制度を維持」してきた「不作為の罪」は追求されるべき
でしょうね。