2011.10.19(水)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 植物工場とJA

 
私たちの会社(株式会社 野菜工房)は「JAちちぶ(秩父農業協同組合)」の准組合員です。
認定農業者になった時に加盟しました。
その後、筆者も代表者で年間150時間以上農業に従事しているということで「正組合員」に
なっています。つまり、会社も個人もJAのメンバーです。
 
それでも、私たちはJAに全く出荷していません。直売所も利用していません。
理由は簡単です。私たちのビジネスモデルの中にJA流通が入っていないからです。
出荷時に価格の決まっていない、自社で価格交渉ができない、流通方式には非常に違和感
があります。
 
大量に、その日収穫されたものを「全て」出荷できるというメリットは感じるのですが、一度手を
離れた私たちの生産物がどのルートを通って「いくらで」納入されるのかが分からないと
私たちが直接交渉している顧客に別ルートから「同じ商品が、全く違う価格」で納入される
可能性があるのです。
私たちは責任を持って、品質・価格を交渉していますので、別の価格で販売されると私たちの
信用にもかかわります。
 
JAの基本的なコンセプトは「組合員平等」というものです。
この観点から同じ品目であれば、同じ価格にならざるを得ません。
極端な言い方をすれば「品質の差」は認められないのです。
 
もともと農家でJAの有力なメンバーだった人が、JA外の流通を利用し始める場合の理由は
大半が「自分たちの品質」をきちんと評価して欲しいというものだと聞いています。
農業法人も同じような理由だと思います。
 
もちろん、農協には肥料、農薬、種などの代金を立て替えてくれたり、必要な保険や融資を
してくれたり、新しい農業技術の指導をしてくれたりとたくさんの重要な機能があります。
これで助かっているメンバーの方が非常に多いということは間違いないと思います。
その点で、私たちも活用できる機能はどんどん活用されて頂こうと思っています。