2011.07.26(火)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 植物工場野菜の消費

 
今回はあえて「販売」という言葉を使わずに、「消費」という言葉を使いました。
この言葉の違いには、植物工場を運営している人の違いによるものです。
 
通常の植物工場は生産物(野菜)を「販売」することになります。
この販売先を分類すると「市販用」と「業務用」に分けられます。
また、業務用の中でも「レストラン」での調理用と食品工場等による「加工用」があります。
 
一方で、「販売」とは別の方法で使用するものがあります。
これを「消費」という言葉で説明しています。
例えば、食品工場等が加工用に使用することは同じだとしても、その使用する食品工場が
植物工場も運営していると「販売」するとは違う性質のものだと思います。
これを「消費」という表現にしました。もう少し分かりやすく言えば「自家消費」ですね。
 
食品工場や加工工場が原材料を外部から購入(納入業者からみると販売)するのが一般的ですが
この工場が「野菜の生産」を工場の一部として組み込む場合には「自家消費」になります。
この場合に「販売」と決定的に違うのは「売れ残りがない」ないしは「使う量だけ生産する」という
ことです。
 
このため、自家消費できる植物工場は採算性は非常に高くなると思います。
使う量の全量を自社で生産する必要はないわけですから、使用量の70%位の生産能力の
植物工場を運営して、残りの30%程度を外部の植物工場から購入すれば更に「未使用の
野菜」のリスクはなくせるわけです。
 
この方法が植物工場の運営で将来的に一つの形態になってくると思います。
安全・安心を追求する食品工場・食品加工工場の一つの大きな選択肢になると思います。
その際に、植物工場の運営については私たちのような植物工場が栽培指導等のコンサルティング
を行っていくことになるでしょう。