2012.03.09(金)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 日揮植物工場に出資

 
植物工場にとって明るい話題をひとつご紹介します。
筆者もいろいろとお付き合いしている「㈱グランパ」に大手プラント会社「日揮」が出資したという
記事です。 http://lnews.jp/2012/03/e030710.html
 
一般論では「植物工場の将来は明るい」だとか、「農業は未来の産業」だとよく言われるのですが
なかなかこういう形での実際の出資は実現しませんでした。
 
流通企業や食品加工業が「農業への進出」ということで、主に露地農業に「進出」するというのが
新聞記事になりますが、実質を詳しく調べると「必ずしも実態」が伴っていないものが多いように
感じてきました。
当初はマスコミに大々的に扱われますが、実質はいつのまにか縮小していったという例も聞きます。
 
今回の日揮の件は、筆者が出資を受ける会社(㈱グランパ)を知っていること、日揮が評価している
「ドーム型植物工場」についても知っていることからすると「日揮の意図」がかなり理解できます。
今後の展開を注目したい記事でした。
 
 

2012.03.02(金)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 葉物野菜高騰

 
植物工場野菜の生産コストは基本的に年間を通して変わりません。
(4月から予定されている東京電力の電力料金値上げは別の問題ですが)
 
しかし、露地の野菜は天候に影響されます。
次のサイトをご覧ください。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120204-00000128-san-bus_all
 
日本中を襲っている「寒波」が野菜(特に葉物野菜)の生育に影響を与えています。
市場での相場も「ほぼ2倍」と言われています。
筆者の実感では「それ以上に」スーパーの値段も上がっていると思います。
レタスが300円以上もしているのです。
九州地区の生産がピークを過ぎて、関東では茨城からレタスが出てくる時期なのですが
今年は1ヶ月くらい遅れているということです。
 
一方で、昨年の夏は「気温が高すぎて」野菜不足になり、当然値段も上がりました。
実は、一昨年の夏も「大変な事態」でした。
一昨年は「数年に一度の夏の暑さ」だから「しょうがない」ねと言っていました。
そうしたら「2年続いて」の「夏の野菜不足」でした。
 
ここまでは「事実」だけを示しています。
「2年続けての暑い夏」「冬の異常な寒波」ということです。
そのたびに「葉物野菜の価格高騰」と報道されます。
 
本当に「何年か一度の凶作」なのでしょうか?
何か確実に変わってきていると考える必要はないでしょうか?
 
筆者は「異常気象」とか「気候変動」と騒ぎ立てるマスコミには批判的です。
それでも「野菜の生育」が少し「変わってきた」というのは単独の理由だけではないの
ではないかと漠然と考えています。
 
日本の農業の基盤が揺らいでいるのではないでしょうか?
「天候」もその一つですが、農家の高齢化、栽培手法の変化(有機栽培など)、耕作放棄地、
農業法人の台頭など、決して悪い方向だけではなく何らかの「変化」が起こっていると
考えるべきだと思っています。
 
その変化のひとつに「植物工場」があっても良いと思っています。
農業関係者のなかには「植物工場」を「うさんくさいもの」だったり「敵」だと考える方がいらっしゃる
のも事実です。
しかし、「天候に左右されない」ひとつの農業の形態と考えて、多くの農業支援のうち少しでも
植物工場にも頂けないだろうかと考える今日この頃です。