2009.10.20(火)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 他社「みらい」Pilot plant

 
先日、千葉県にある「ララ・ポート柏の葉」というショッピングモールに行ってきました。
つくばエキスプレスの「柏の葉キャンパス前」という駅の前にあります。
キャンパスというくらいで大学があります。千葉大学と東京大学です。
 
なぜ、千葉県のショッピングモールに行ったのかというと「みらい」という植物工場の設計会社の
Pilot Plant があるというので見に行ったのです。
ショッピングモールの中に一般の人が見られるように展示してありました。
出来たレタスを売っているわけではなく、消費者の皆さんに植物工場に興味を持ってもらうために
ショッピングモールの運営者(三井不動産)他が設置したものだと思います。
写真を見てください。
mirai pilot plant.jpg
 
光源はLEDで
赤色の波長を
当てているよう
です
赤色は植物の
成長を促す
と言われています
 
mirai setumei.jpg
 
説明の看板
です
非常に抽象的
なので
「植物工場が
現実のものに
なってきたぞ」
という啓蒙活動
ですかね。
 
私たちの光源は「蛍光灯」です。
現在の技術ではまだまだ蛍光灯の方がメリット多いと考えていますが、近い将来はLEDもどんどん
進化していくのでLEDが一般的になるかもしれませんね。
私たちも非常に興味を持っています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2009.10.03(土)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 栽培実験 徒長

 
私たちの栽培室では常に良い品質のものを作るためにいろいろな実験をしています。
実験専用のラインもあります。
 
その中で「養液の成分調整」「光をあてる長さ(日長時間)」「光の強さ」「温度」などをいろいろ
変えて実験しています。下の写真を見てください。
tochoo jikken.jpg
 
同じ品種を
同じ期間だけ
栽培したもの
明らかに
形状が
違います
 
 
左のものはこの業界では「徒長している」と言われます。
茎の部分が長くなっているという意味です。
右のものが「フリルアイス」の通常の経常ですね。
 
左のような「徒長品」も「他の植物工場のもの」では時々見かけます。
私たちは出荷しませんよ。
 
従来は徒長の主な原因として「温度」(高すぎる)が言われていました。
太陽光を使っている施設では夏などは温度が高くなりすぎて徒長するということが良くあるようです。
 
ところが、私たちの実験では「温度」だけが原因ではないということが分かってきました。
「養液の成分比」と「光の強さ・量」の組み合わせで徒長することがあるようです。
私たちはそのメカニズムが分かりました。これは非常に重要なノウハウです。
技術志向の会社を目指してきたのが実を結び始めたという感慨があります。(ゥゥゥ・・・)
 
 
 
 
 
 
 

2009.09.28(月)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 移植後

 
育苗棚で大きくなった苗は「移植」という作業(何度か紹介しました)でパネルに植え替えられて
更に大きくされます。
移植したばかりの写真が下のものです。
ikubyotana 3.jpg
 
まだまだ株同士の
間隔は小さいで
しょ
 
 
 
 
このパネルをのせるのに、1ラインすべてに載せされれば良いのですが一部しか載せられない
場合には蛍光灯の一部を消すということもします。
 
ichibutenntoo.jpg
 
 
途中から
蛍光灯が
ついていない
のが
わかりますか?
 
 
 
経費節減ですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2009.09.26(土)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 育苗工程

 
いままで、いろいろな工程をご紹介してきましたが「育苗」は苗自体がかわいいので筆者は
個人的に好きです。
個人的な趣味ですが、写真の2連発にします。
ikubyotana 1.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
ikubyotana 2.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
種から目を出した「苗」が一生懸命に大きなろうとしています。
また、たくさんの苗が「集団」になって生きようとしています。
集団になっているのは私たち人間がそのように植えているのですが、小さな魚が群れをなして
泳いでいるようにも見られるでしょう。
 
写真をもう一度よく見てください。
緑の苗の横に「青」と「赤」の札が付いていると思います。
この札で「何曜日に播種した」かが分かります。「青」は水曜日、「赤」は火曜日です。
これで、次の移植の時期がわかるのですね。
 
 
 
 
 
 
 

2009.09.25(金)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 温度・湿度管理

 
完全閉鎖型の植物工場では「温度管理」が基本です。
レタスを栽培するには「20~24℃」に設定しています。
湿度については、湿度自身でコントロールする設計にはなっていません。
温度をコントロールすることで、自ずと湿度を低めに誘導することになります。
 
基本的にはエアコンの温度設定でコントロールしています。
それでも、なかなかぴったりというわけにはいかないので、栽培室内のあちこちに温度・湿度計を
置いてチェックしています。
ondo situdo.jpg
 
いろいろな
温度計が
ありますが
これが見た目が
かわいいので
紹介します
温度22℃
湿度55%くらい
なのがわかりますか?
 
温度が25℃を超えるとレタスは茎ばかりが長くなってしまいます。一方で温度が低くなると
成長が遅くなります。
湿度はレタスにとってはある程度高い方が良いのですが、あまり高い(70%以上)と栽培室内で
結露が起こります。結露すると「細菌の繁殖」の可能性が高くなるので低く設定しています。
 
完全閉鎖型だから、ある程度のコントロールができると考えています。
植物工場でも「太陽光併用型」だと、コントロールすること自体が複雑で大変になると聞いています。