2010.03.09(火)

秩父良いとこ一度はおいで 不況の波 秩父経済の暗いニュース

 
日本列島全体が不況に苦しんでいるようです。
一部の企業は回復してきているようですが、まだまだ末端までは行き渡らないというのが
実体でしょう。特に地方の経済は非常に悪い状況です。
 
秩父も例外ではありません。
というよりも、典型的な「疲弊した地方経済」と言ったほうが適切ではないでしょうか。
 
最近のニュースで秩父に関係している厳しい経済ニュースは二つです。
「キンカ堂破産」と「秩父太平洋セメント秩父工場が普通セメント生産から撤退」です。
 
秩父と言えば「セメント」と言われた時代がありました。
秩父のランドマークである武甲山から石灰石を産出して、秩父セメント(現秩父太平洋セメント)
と三菱セメント(現三菱マテリアル)がセメントを作っていました。
また、石灰石のまま「秩父鉄道」で域外に輸送されています。
秩父市には秩父セメントの時代には二つの工場が稼動していました。
今回の決定で実質的に秩父市からセメント工場がなくなる可能性があります。
(三菱マテリアルは横瀬町)
 
一方のビッグニュースは「キンカ堂破産」です。
東京に本社を置く「キンカ堂」は地方で大々的に出店していました。
秩父でも30年以上前は「東京のデパート(?)」という感じで非常に活気があった時代が
ありました。最盛期は道を挟んだ2つのビルに店舗を展開していました。
このキンカ堂が2月22日に突然自己破産をしたのです。
秩父の店も23日には閉鎖されました。
kinkado gaikan.JPG
 
キンカ堂A館の
外観です
すでに
閉鎖されて
います
 
 
 
kinkado kokuchi.JPG
 
自己破産した
との告知です
閉鎖は突然
でした
 
 
 
kinkado Bkan.JPG
 
シャッターが
閉まっています
寂しい限り
です
 
 
 
秩父はかつて「繊維の街」でかなり栄えていました。300年以上の歴史がありました。
そのお金で日本でも有数の「秩父夜祭」も始められたのです。
その後、武甲山の石灰石を使った「セメント産業」が起こりました。
その2つの産業とも歴史の中で衰退してきたのです。
 
秩父は現在「観光」で活性化しようとしています。
みなさんが秩父に目を向けて、秩父に遊びに来てくれることが秩父を元気にしてくれるのです。
「秩父良いとこ一度はおいで」です。