2011.03.02(水)

秩父良いとこ一度はおいで ある会合 相続について

 
筆者が個人的に参加しているある会合で「相続について」というお話を聞く機会がありました。
地元の「認定司法書士」の先生が講演されたのです。
 
正直出席者のほとんどが初めは「自分には関係ない」と思っていました。
年齢的なことばかりでなく、財産や家族の関係から、もめることもないだろうと思っていたと
思います。
でも実際に聞いてみると「本当は誰にでも関係ありそうだな」とは感じました。
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写真の撮り方が
悪かったので
詩吟か謡でも
やっているようですが
講演をしています
 
 
 
相続というのは「財産の多寡」で開始するものでもないし、仲の悪い家族間だけで問題が発生
するものではないというのです。
相続税は財産が少なければ関係ないのですが、相続自体は財産が少なくても関係者(相続人)
で相談したり決めたりしなければならないものなのです。
 
遺言状の必要性も強調されていました。遺言状の書き方についてもいろいろあるようです。
また、遺言状は「健康で元気な時に作りましょう」と言われていました。
死にそうになったり、判断能力がなくなって(認知症も含む)からではきちんとした遺言も出来ない
ので「健康で元気なうちに」ということです。
 
その他に「成人後見人」制度というのも勉強しました。
これも元気なうちに信頼おける専門家に後見人をお願いするのが良いということでした。
説明は良く分かったのですが、実際に自分のこととなると難しいかなとも思いました。
具体的に相談してみたいということであれば講師をしてくれた澤井先生の事務所に
連絡を取ってみてください。サイトは http://www.ash-office.com/  です。
 

2011.03.01(火)

未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 農業雑感 耕作面積拡大

 
農業雑感の第2回です。
日本の耕作面積の拡大は進むのでしょうか?
農地の集約化を目指した規制緩和は行われています。
 
しかしながら、筆者はそう簡単に集約化が進むとは思っていません。
(ここからが、かなりの独断と偏見です。)
 
現在の農業政策の大きな柱は「農家の所得補償政策」です。
この政策は「小規模な農家にも同じように所得補償する」というものです。
つまり、細々と小規模でも農業を続けられるということです。
このため、小規模農家が農地を売ったり、生産委託をする必要がないのです。
この背景には「先祖代々の農地」を手放せないという倫理感もあります。
 
現在の日本の政策は「農地の集約化」と「小規模農家の生き残り」という二律背反となって
いると言っても良いと思います。
フランスでは1980年代までは今よりもずっと小規模な農業だったといいます。
それを土地公社を通じて「農地の集約を半ば強制的」に行ったそうです。
その結果、50ha以下の農家の割合が6割から2割に減ったそうです。
資本主義の根本である所有権侵害という面もありますが、農業の競争力強化のために必要だ
としてあえて行ったのだと思います。
ドイツでは1960年代には2ha 程度であったものが、現在は17ha 程度まで大規模しています。
 
日本でも本気で大規模化をするつもりになったら、かなり強硬な政策を行わなければならないと
思います。
しかし、農民票をあてにしている今の2大政党ではなかなか難しいと思います。
民主党の所得補償制度だって農民票を確保するために導入したというのが本当のところでは
ないかと思わざるをえません。(かなりの独断と偏見です)