2011年12月アーカイブ

 

本年最後のブログになるので、非常に大きな課題ですが、植物工場の経営について

筆者が3年の経験から得たものを簡単にコメントしようと思います。

 

どの業界でも一緒でしょうが、会社が成り立っていくためには「お金(資本)」と「売り(販売)」の

両輪が必要です。

 

植物工場は典型的な「装置産業」なのです。

植物工場を農業と分類すると「装置産業」という部分を忘れて話をする方がいらっしゃいます。

実際には「初期投資」が莫大ですし、生産を増やそうとして「残業」をしても増えません。

生産量を増やすためには装置を増やすしかないのです。

(一株当たりの重量を増やすことは工夫次第でできますが、これは効率性を上げるということ)

 

装置産業は「資本」が重要な要素です。

そういう意味では個人が集まって植物工場を経営するというのはかなり無理があります。

大きな資本が中心に必要ということですね。

 

「販売」については、以前も説明していますが、「市販用」と「業務用」があります。

どちらを攻めるのかは会社の方針だと思いますが、植物工場は一般的に市販用に重点を

置いているところが多いようです。

販売については、従来の農協や青果市場ルートはあまり向きません。

価格が高いので、付加価値を十分理解してくれるところに売らなければなりません。

このため、直接販売が主流になります。

 

これに加えて、「運営ノウハウ」が重要なのです。

これはどの産業でも当然のことなのですが、植物工場というと「素人でもできる」という「ごまかし」

を信じてしまう人がいます。この点は注意が必要です。

 

「資本」と「販売」を確立して、きちんとした「運営ノウハウ」を身につければ植物工場は未来の

有望産業となりうると信じています。

2012年は植物工場業界にとって更に飛躍の年となるように祈りながら今年を締めくくります。

 

 

 

前回(24日)の続きになるようですが、植物工場のリスト上の数は増えています。

しかし、業界にいる人間の実感としては必ずしも増えているという感じはしません。

むしろ、一部の会社は撤退したり、撤退を真剣に検討しているようです。

 

筆者が時々講演会に呼ばれて話すことに「植物工場はハードは必須ですが、より重要なのは

ソフトです」というのがあります。

この意味は「野菜工房の栽培指導」を受けることを検討してください、という営業トークもある

のですが、より重要な意味として「植物工場のハードを購入してだけでは運営は出来ない」と

いうことです。

 

植物工場の「運営ノウハウ」はそんな簡単なものではありません。

この業界には「植物工場は素人でも生産できる」という説明をしながら、ハード(工場設備)を

売り込もうという人がいます。

実際に、多額のお金を払って工場を建設したけれど、なかなか商品になる生産物が栽培できない

という会社を筆者は複数知っています。

ハードを販売した会社も運営指導が出来ないという最悪の状況です。

 

筆者が「運営ノウハウ」と言っているのは「商業規模の生産設備」を運営することです。

栽培ノウハウだけではありません。

この意味は「実験室での栽培ノウハウ」だけでは「商業規模の設備」の運営は出来ないという

ことです。

大学や大企業の実験室で植物工場の研究をしていても商業規模の運営は出来ないのです。

 

同じことがなのですが、企業が新規参入を検討する際に言われることに、「当初は小さな設備」

で運営ノウハウを勉強して、自信がついたら大きな設備投資を検討したいというのは無理なの

です。

「小さな設備」ではいくら「勉強」しても「商業規模の運営ノウハウ」は身につきません。

この場合には「商業規模で運営している会社」に従業員を派遣して研修させるのが一番です。

ある程度の期間(最低でも半年~1年) 商業生産設備で従業員と同じような仕事をして

「勉強」するのです。

この研修コースも私たち㈱野菜工房では行っています。

(すいません、最後も営業トークでした)

 

 

 

今年もそろそろ終わりそうなので、筆者の個人的感想ですが「植物工場の一年」を振り返って

みたいと思います。

 

植物工場は一般的には注目されています。

「将来性のある事業だと思う」とか「新規事業として検討したい」という人はたくさんいます。

また、マスコミでも時々取り上げられます。

 

実際に植物工場の数も増えているようです。

平成23年3月時点での資料だと「完全閉鎖型」が64ヶ所となっています。

平成21年春の段階で34ヶ所でしたから「2倍」になったということです。

一覧表をご覧ください。

http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/plant_factory/pdf/pdf.pdf#search='

 

しかしながら、実際にこの業界で仕事をしている筆者の感覚からすると「こんなに盛況になって」

いるという感じはしません。

2倍になった植物工場の生産物が百貨店やスーパーでたくさん売られているという感じがしません。

営業をしていて、競合相手が増えたという感じもあまりしません。

設備は出来たけれど、「まだまだ生産が安定していない」ということなのでしょうか?

 

資料の「完全人工光型」の欄で「主な品目」を見ると、品目の種類が増えたという感じはします。

注目すべきなのは「アイスプラント」を作っているところが5ヶ所もあるところです。

また「苗」を作っているところも多くあるということです。

 

品目が増えることは植物工場にとっては非常に良いことだと思います。

私たちは「レタス」を中心に栽培していますが、他の品目も栽培できます。

実際に試験栽培はしました。

確実な販売先があれば、いろいろな品目を作りたいと思います。

特に「希少価値」のあるものを「年間を通して」栽培するのが植物工場の強みだと思っています。

 

最近、貰った資料なので、これからじっくりと調べてみて筆者なりのコメントをしていきたいと

思います。

 

 

秩父には「秩父ミューズパーク」という広大な自然公園があります。

その中には「音楽堂」「野外ステージ」や「子供広場」「テニスコート」などがあります。

詳細は http://www.muse-park.com/ をご覧ください。

 

この中に「散策路」ともいうべきものがあります。

森の中に散歩道が整備されているのです。歩くだけなら無料です。

筆者は日曜日にここを散歩しました。ひと通りを歩くだけで「1時間半」くらいかかりました。

冬なので、広葉樹の葉は落ち葉となり、針葉樹からは「こもれび(木洩れ日)」がさしていました。

寒くない服装であればなかなか快適な散歩でした。

musepark map.jpg

 

まずは

この地図で

全体像を把握して

コースを決めます

 

 

 

musepark rindou.jpg

 

こんな林道が

続きます

 

 

 

 

 

musepark rindou2.jpg

 

長い道が

わかりますか?

 

 

 

 

 

musepark ike.jpg

 

途中にはこんな

池や東屋があります

休憩もできます

 

 

 

 

musepark keshiki.jpg

 

秩父市内を

見下ろす

こんな景色も

見られます

 

 

 

春と秋の花の季節はたくさんの人が訪ずれる観光地ですが、冬のミューズパークも良かったです。

皆様も一度散策路を歩いてみたらいかがでしょうか?

 

 

 

秩父は寒くなりました。テレビでは赤坂の気温が7℃で寒い朝ですと言っています。

秩父の今朝の気温(筆者の車の温度計)は「-1℃」でした。

kion 16dec2011.jpg

 

これが証拠です

12月16日朝

 

 

 

 

 

ところで、秩父で面白いものを発見しましたので報告します。

ojizosan jiko kanban.jpg

 

字が読めますか?

お地蔵様がトラックに

ひかれたのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

時々みかける交通事故の目撃者を探している看板です。

下の部分には「秩父警察署事故捜査係」と書いてあるので本物です。

10月6日の夜に事故は発生したようです。

 

しばらくお地蔵様がいない時期がありました。

入院・治療をしていたのでしょうね。

無事に帰って来られました。

ojizosan.jpg

 

どこか後遺症が

残っているのか

あまりじっくり見たことが

ないのでわかりませんが

「公務に復帰」されて

います

 

 

 

お地蔵様も当て逃げされて入院では大変でしたね。

  

 

 

台湾市シリーズの最後とします、

台北市の郊外にある「忠烈祠」を見学に行きました。

中華民国の建国(辛亥革命)やその後の戦争で亡くなった英霊が祭られている場所です。

 

忠烈祠のサイトをご覧ください。

http://www.tabitabi-taipei.com/html/data/10199.html

 

観光としてこの場所が有名なのは「衛兵交代」です。

この場所を守っているのは中華民国の軍隊で、衛兵は常に4人が立っています。

しかし、完全にセレモニー化しているので、立っている衛兵は「人形ではないか」と思うくらい

動きません。

筆者は、「これでは曲者が来ても気づかないのでは」と思ったくらい同じ場所を見ていました。

 

その衛兵が1時間ごとに交代するのですが、これが完全なセレモニーで観光客がたくさん

集まります。

taiwan churetushi eihei kousin.jpg

 

交代のために

行進しています

 

 

 

 

 

taiwan chuuretushi eiheikoutai.jpg

 

大きな建物「忠烈祠」の

前で交代式をしています

 

 

 

 

 

たしか、イギリスでも衛兵交代は観光名物になっているはずです。

どこの国にもあるのかもしれませんね。いわゆる「様式美」ですね。

 

最後に、台湾の人は非常に親切だと言いましたが、これに関係しているかもしれませんが

非常に信仰が厚いとも感じました。

台北市内にあるお寺「行天宮」を覗いた時に見た風景です。

taiwan gyoutenguu.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 一般の人が熱心にお経をあげていました。

この写真では年配の方が中心ですが、お寺の中には若いカップルや子供連れの家族まで

いろいろな年代の人がたくさんいました

 

 

今回は台北の地下鉄について報告したいと思います。

台北市内を移動するのは地下鉄を使うのが非常に便利です。

東京ほどではありませんが、地下鉄網はかなり発達しています。

 

台北の地下鉄には「スイカ・パスモ」のようなプリペイドカードもありますが、筆者は乗るたびに

お金を払う基本的スタイルでした。

ところが、台北の地下鉄は切符ではありません。プラスチック製の「コイン(?)」が出てくるのです。

taiwan chikatetu coin.jpg

 

最低料金は「20園」なのですが

見た目は「20園でも25園」でも

変わりません

 

 

 

 

自動販売機で目的地までの料金を払うとこのコインが出てきます。特に料金は書いてありません。

改札を入る時はこのコインを「スイカなど」と同様にある部分に近づけると改札が開きます。

そして、改札を出るときはコインを入れる場所があるので「投入」します。

これでコインは戻って来ないのですね。

多分、このコインは何度も使えるのでエコですね。

taiwan chikatetu.jpg

 

地下鉄のホーム

コンコースもホームも

そして電車も

日本の規格よりもかなり

大き目です

ゆったりした感じですね

 

 

台北市内を地下鉄で動いていて感じたことがいくつかあります。

まずは「街全体がゆったりと大き目であること」です。

道路も広いし、地下鉄も大き目です。日本のコセコセしたところがあまりありません。

 

最も驚いたことは「台湾の人たちが非常に親切」だということです。

筆者のような「外国人」だけでなく、台湾人同士でも「親切」なのです。

地下鉄のなかで何度も目撃したのですが、年寄りが乗ってくると座っていた若い人がすぐに立って

席を譲っていました。ごく普通の感じで席を譲っていました。

 

また、筆者が路線図や観光案内を見ながら立ち止まっていると「声を」かけてくれます。

それも1度や2度ではありません。年配の人も若い人も声をかけてくれました。

困った人がいれば助けてあげようという気持ちが強いのだと思います。

何か「日本で失われた」ものが台湾には残っているような気がします。

 

 

 

台湾シリーズです。

中華民国のトップである「総統」が事務を執る場所である「総統府」を見てきました。

まずは写真をどうぞ。

taiwan soutoufu.jpg

 

威厳のある

建物ですね

 

 

 

 

 

中華民国総統府の説明は下記のサイトをご覧ください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E6%B0%91%E5%9B%BD%E7%B7%8F%E7%B5%B1%E5%BA%9C

 

建物自体は日本が統治していた時代の1919年に作られた「台湾総督府」のものだそうです。

この前の道の広さには感心させられました。

taiwan soutoufu road.jpg

 

片側で9車線あります

 

 

 

 

 

 

日本では見られない風景です。

ちまちました建物の多い日本とは大きな違いです。

台湾総督が作ったということは「絶大な権力」が「権威を誇示」するために作ったのでしょうか?

日本だってかつては絶対政府のような時代があったはずなのに、なぜこういう大きな事業が

出来なかったのでしょうかね。

 

 

 

秩父に今シーズンの初雪が降りました。

東京の一部でも少し降ったところがあったようですが、ニュースでは東京の初雪は気象庁の

ある大手町で観測するので「今回は初雪としては認められなかった」と報道されていました。

 

秩父に雪が降ったと言っても、秩父市内では「朝方ちょっと降っただけ」ですぐにやんで

溶けてしまいました。

ところが、山の方ではかなり積もったようです。

chichibu yuki 1.jpg

 

会社の駐車場から

見える

奥秩父の山です

雪が積もって

いますね

 

 

 

chichibu yuki bukouzan.jpg

 

秩父のシンボル

武甲山も

うっすら雪化粧です

 

 

 

 

筆者は幸いに8日(前日)に通勤車のタイヤを冬用に変えていました。

 

 

 

今回からいくつか台湾レポートをしたいと思います。

今回筆者は「台湾電子設備協会」の招きで台湾に行ったので「台湾系」の航空会社に

乗りました。会社の名前は「EVA航空」です。

 

みなさん、EVA航空って知ってますか?

この会社はもともと Evergreen Marine Corporation という船会社が20年前くらいに作った

航空会社です。現在では日本の各地に乗り入れています。

 

もともとのEvergreen Marine Corporation は「張栄発」という人が創業した船会社で、1990年代

には「世界一のコンテナ会社」(現在は規模では世界4位)と言われていました。

筆者がサラリーマン時代にはかなり付き合いがありました。

この「張栄発」という人は台湾では誰でも知っている立志伝上の人物だと思います。

日本で言えば「松下幸之助」「本田宗一郎」みたいな人でしょうね。

 

このEVA航空に乗り、羽田から台北市内にある「松山空港」に到着しました。

本来は国内線専用だった「松山空港」とかなり郊外にある国際線用の「桃園空港」の2つがある

のですが、市内にある「松山空港」にすこしづつ国際線も乗り入れるようになってきたそうです。

日本の羽田空港と成田空港の関係とそっくりです。

eva air.jpg

 

EVA航空を

漢字で書くと

長栄航空となります

 

 

 

 

fujisan.jpg

 

富士山が飛行機から

よく見えました

 

 

 

 

 

行きは3時間45分、帰りは3時間のフライトですが、時差が1時間あるので行きは3時間弱の

時計の動きですね。

 

 

 

かつてこのブログでも紹介しましたが、筆者が台湾で行われたセミナーの講師として

招かれました。

筆者個人としては台湾へは過去に2度行っていますが、2度目も20年近く前なので

ほとんど初めてと言って良いくらいの感じでした。

 

台湾のセミナーは「台湾電子設備協会」というところが主催していました。

出席者は「85名」とかなり多く、会場も「新竹工業団地」にある建物で立派なところでした。

taiwan seminar1.jpg

 

緑色のウインドブレーカーを

着ているのが筆者です

その隣は「通訳」の人です

 

 

 

 

taiwan seminar2.jpg

 

85人って

なかなかの

迫力です

 

 

 

 

筆者は中国語は全く分からないので、全て通訳を介しての講演でした。

 

出席者の方に植物工場に興味を持っている理由について尋ねました。

ほぼ半数が「照明設備を納入できないか」の検討のため、残りの半分が「植物工場の運営」

に興味があるとのことでした。

かなり熱心な質問が出されました。質疑応答まで入れると3時間半を超える長い講演でした。

 

 

 

今日は2回目のブログ更新ですが、重要なPRなのでご覧ください。

このブログでも何度か紹介している「シャーリーバー」が日本航空の大阪ーハワイ線の

機内食として採用されています。

http://www.jal.co.jp/inflight/inter/kix_hnl/

 

この「シャーリーバー」に使われているレタスは私たちのAAAレタスです。

皆様、大阪からハワイに行かれる時は「是非とも日本航空」で行きましょう。

 

 

ブログを3週間も休んでしまって申し訳ありませんでした。

何度もこのブログで言っているのですが、筆者は仕事上で「忙しくて」というのは「恥」だと

思っています。だから、「バタバタしていて」ということはあっても「忙しくて出来なかった」と

いうのは言わないようにしています。

でも、この3週間は「忙しかった」です。(矛盾していますか)

国内での出張も2回あり、台湾へも行き、そして会社の大転換の時期が重なりました。

 

これからはなるべくブログの更新しますので、皆様見捨てないでください。

 

さて、今回は「秩父夜祭」です。

今年は12月3日が土曜日という観光としては最高のパターンでした。

しかし、2日、3日の午前中と「雨」が降ってしまいました。

幸い、3日の午後からは雨もあがり、最高潮の3日の夜は多くの皆様に来て頂けたようです。

新聞報道では「一晩で26万人以上」と言っていました。

 

筆者の写真は2日の夜で「雨に濡れながら」の山車(屋台)巡行です。

yomatsuri ame.jpg

 

山車(屋台)全体に

ビニールシートが

掛かっています

いわゆる「カッパ」を

着た山車(屋台)ですね

 

 

 

秩父も「お祭り」が終わって、あとは「年末・年始」を待つばかりですね。