未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 植物工場の運営

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前回(24日)の続きになるようですが、植物工場のリスト上の数は増えています。

しかし、業界にいる人間の実感としては必ずしも増えているという感じはしません。

むしろ、一部の会社は撤退したり、撤退を真剣に検討しているようです。

 

筆者が時々講演会に呼ばれて話すことに「植物工場はハードは必須ですが、より重要なのは

ソフトです」というのがあります。

この意味は「野菜工房の栽培指導」を受けることを検討してください、という営業トークもある

のですが、より重要な意味として「植物工場のハードを購入してだけでは運営は出来ない」と

いうことです。

 

植物工場の「運営ノウハウ」はそんな簡単なものではありません。

この業界には「植物工場は素人でも生産できる」という説明をしながら、ハード(工場設備)を

売り込もうという人がいます。

実際に、多額のお金を払って工場を建設したけれど、なかなか商品になる生産物が栽培できない

という会社を筆者は複数知っています。

ハードを販売した会社も運営指導が出来ないという最悪の状況です。

 

筆者が「運営ノウハウ」と言っているのは「商業規模の生産設備」を運営することです。

栽培ノウハウだけではありません。

この意味は「実験室での栽培ノウハウ」だけでは「商業規模の設備」の運営は出来ないという

ことです。

大学や大企業の実験室で植物工場の研究をしていても商業規模の運営は出来ないのです。

 

同じことがなのですが、企業が新規参入を検討する際に言われることに、「当初は小さな設備」

で運営ノウハウを勉強して、自信がついたら大きな設備投資を検討したいというのは無理なの

です。

「小さな設備」ではいくら「勉強」しても「商業規模の運営ノウハウ」は身につきません。

この場合には「商業規模で運営している会社」に従業員を派遣して研修させるのが一番です。

ある程度の期間(最低でも半年~1年) 商業生産設備で従業員と同じような仕事をして

「勉強」するのです。

この研修コースも私たち㈱野菜工房では行っています。

(すいません、最後も営業トークでした)

 

 

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このページは、野菜工房が2011年12月29日 08:32に書いたブログ記事です。

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