2011年7月アーカイブ

 

食品安全委員会の新しい見解で「生涯の被ばく量は100ミリシーベルト」までに抑えるべきである

と発表されたと報告しました。

 

筆者自身もよく理解出来なかったので、その後インターネットの解説を調べてみました。

たくさんの新聞記事などがありましたが、比較的よくまとまっているのが次のものでした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110726-00000130-mai-soci

 

生涯100ミリシーベルトというのは現在浴びている自然界からの被ばくも含めてという

ことでした。これは大変なことです。

 

上記のサイトの記事のなかで注目すべきところは次のポイントです。

「すでにかなりの被ばくをしている地域の実情に沿っていないという指摘もある。

 規制値作りにかかわる厚労省審議会委員の高橋知之・京都大原子炉実験所准教授は

「放射線量の高い地域では、外部被ばくだけで数十ミリシーベルトに達する所も出てくる」と指摘。

内部被ばくにあたる食品の規制値をゼロに近づけても、守れなくなる事態も考えられる。」

 

そうなのです。

現在の福島原発の被害を受けている地域(少なくとも避難地域)には「何十年も住んでいたら」

外部被ばくだけで「健康に影響の出るレベル」なのです。

生涯100ミリシーベルト(80年)というのは「0.1426マイクロシーベルト/時間」ですから

現在公表されている避難地域や周辺地域の放射線量とは「桁が違う」のではないでしょうか。

 

上記の記事にある「厚労省審議会委員の高橋知之・京都大原子炉実験所准教授」のコメント

を皆さんどうお考えになりますか?

「地域の実情にあっていない????」ってどういうことですか?

 

私は食品安全委員会の新見解は勇気あるものだと思います。

本来であれば「食品の安全基準」を示して欲しいところなのですが、いくら食品を規制しても

外部被ばくが大きかったら意味ないですからね。

食品安全委員会は本来の業務を超えて「国民の健康」を考えて見解を出したということですね。

 


 

 

以前、筆者の家の窓に「緑のカーテン」を作ろうとゴーヤを植えた話をしたと思います。

その緑のカーテンがどんどん成長しています。

midori no curtain 1.jpg

 

まだ窓を覆うまでには

いっていませんが

順調に成長しています

 

 

 

 

 

 

 

nigauri 2.jpg

 

緑のカーテンの成長は

まだこれからですが

ゴーヤの実がつきました

ちょっと形が違う気も

しますが

ゴーヤです

 

 

 

 

7月上旬の暑い日々の後は「もう夏は終わりか」と思わせるような日々です。

今朝の天気予報でもこれから一週間は「最高気温30度前後」ということなので、ある程度

暑さに慣れた体にとっては「そんなに暑くない」感じですね。

特に秩父では夜は涼しくなるので、眠れないというのはあまりありません。

 

筆者個人としては今年の夏は事務所でも、自宅でもクーラーを全く使っていないので

節電にはなっていると思います。

それにしても、電力使用量も「せいぜい70%台」ですね。涼しい日の午前中などは50%台も

出てきます。

さあ、次の節電要請の理由として、東電・経産省は何を考えてきますかね。

原子力発電所の定期点検でしょうね。

 

 

 

 

以前、ご紹介した「食品安全委員会」が被ばく線量の考え方を示しました。

その記事をご覧ください。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110726-00000032-mai-soci

 

この記事では「生涯100ミリシーベルトは、人生を80年とすると年間1.25ミリシーベルト」と

説明しています。

更に、「日本人は宇宙や大地、食べ物から年約1.5ミリシーベルトの自然放射線量を浴びており

同程度の被ばくなら、健康への影響は生じないだろう」とも説明しています。

 

この見解は「現在自然界で浴びている被ばく量」と同じくらいの「被ばく量が増える分」を80年間

外部被ばくと内部被ばくの合計で「新たに」浴び続けても問題ないということでしょうね。

 

年間1.25ミリシーベルトは素人計算ですが、「0.143マイクロシーベルト/分」ではないでしょうか?

この数字は決して低くないですよね。

埼玉県の測定値は「0.06」くらいが上限だったと記憶しています。

筆者の計算が正しいとすると地域によっては現在の数字だけで超えてしまうのではないでしょうか?

 

食品安全委員会は技術集団ですから、かなり詳細な検討をしたうえで発表していると思います。

今の日本政府ないしはその機関(安全・保安院や原子力安全委員会、そして経産省・厚労省)

の「隠ぺい体質」よりも、ずっと真面目ですね。

但、今回は「食品の基準」は示せなくて、全体の被ばく量(外部・内部合計)を示しただけです。

内部被ばくの中に食品の線量が入るのでしょうか。

 

ある情報では、中年以降の人は子供時代にかなりの量の被ばくをしているそうです。

世界各国の核実験でまき散らされた放射能物質により日本でもかなり高い放射線があったと

いうことです。

筆者の記憶でも「中国の核実験」で日本にも「死の灰」が降ってくるから「外で遊ぶな」と

言われたこともあったし、雨に濡れると大量に被ばくするからと小学校から早く帰ったりしました。

たぶん、筆者は子供のころに今の自然被ばく量よりも大量に被ばくしているのでしょうね。

 

こんな状況で、まだ原子力発電を「推進」しようという人の考え方がわかりません。

かなりの「利権」を得ていて、それを守ろうとしているとしか考えられません。

電力の安定というのを理由に挙げている方も「何年(何十年)か掛けて代替エネルギーを開発

しよう」て言って欲しいものです。

 

かなり、独断と偏見で不快に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、もうそろそろ日本国民も

それぞれが意見を言うべき時期になっているのでないでしょうか。

今のままなら「産業の空洞化」だけではなく、日本の国が国民に見放されて「国民の空洞化」も

起こってしまうのではないでしょうか。

 

 

 

 

今回はあえて「販売」という言葉を使わずに、「消費」という言葉を使いました。

この言葉の違いには、植物工場を運営している人の違いによるものです。

 

通常の植物工場は生産物(野菜)を「販売」することになります。

この販売先を分類すると「市販用」と「業務用」に分けられます。

また、業務用の中でも「レストラン」での調理用と食品工場等による「加工用」があります。

 

一方で、「販売」とは別の方法で使用するものがあります。

これを「消費」という言葉で説明しています。

例えば、食品工場等が加工用に使用することは同じだとしても、その使用する食品工場が

植物工場も運営していると「販売」するとは違う性質のものだと思います。

これを「消費」という表現にしました。もう少し分かりやすく言えば「自家消費」ですね。

 

食品工場や加工工場が原材料を外部から購入(納入業者からみると販売)するのが一般的ですが

この工場が「野菜の生産」を工場の一部として組み込む場合には「自家消費」になります。

この場合に「販売」と決定的に違うのは「売れ残りがない」ないしは「使う量だけ生産する」という

ことです。

 

このため、自家消費できる植物工場は採算性は非常に高くなると思います。

使う量の全量を自社で生産する必要はないわけですから、使用量の70%位の生産能力の

植物工場を運営して、残りの30%程度を外部の植物工場から購入すれば更に「未使用の

野菜」のリスクはなくせるわけです。

 

この方法が植物工場の運営で将来的に一つの形態になってくると思います。

安全・安心を追求する食品工場・食品加工工場の一つの大きな選択肢になると思います。

その際に、植物工場の運営については私たちのような植物工場が栽培指導等のコンサルティング

を行っていくことになるでしょう。

 

 

 

前回の「市場の拡大」で、加工用のコスト優先市場を紹介しました。

今回はその全く逆の市場です。

 

野菜の機能性を追求した市場です。

機能性とは「ビタミン」や「栄養分」などが通常より高かったりして、人間の健康に良い影響を与える

ものを言います。

「血液をサラサラに」するとか、「血圧を下げる」とかいう効果を「薬」ではなく、食品(私たちの場合

には野菜)で効果を得ようというものです。

 

医学界が野菜や果物の機能性に注目して、「機能性の高い野菜・果物」を意図的に食して

病気の予防に役立てようという動きがあります。

この計画の中では「機能性の高い野菜」をなるべく品質のブレのない生産をしなければ

なりません。言葉としては「精密農業」が必要だと言っています。

この「精密農業」とは「完全閉鎖型植物工場」なのです。

 

医学界でも医療費の増大は大きな問題だと考えられています。

益々、高齢化が進む日本では今のままだと医療費が際限なく増えていく可能性があります。

そこで重要となってくるのは「病気になってから薬で治す」というよりも、病気になる前に

病気にならないように医者が指導する。「予防医学」という考え方です。

この予防医学に「高機能性野菜」が必要なのです。

 

これが実現すると「完全閉鎖型植物工場」が生産する野菜の必要性(市場)が生まれるのです。

この市場は現在ある野菜の市場とは別の市場として生まれてくるものです。

期待に胸がワクワクしますね。

 

 

 

植物工場の野菜が売られるのに、「市販用」と「業務用」があると説明しました。

そして、「業務用」には「レストラン」と「加工用」があるとも説明しました。

 

この「加工用」にもいろいろな加工があります。

一番分かりやすいのは「生サラダ」に調理することだと思います。

典型的なのは「透明のプラスチック」の器にちぎったレタスを入れて、ドレッシングのポーション

パック(小さな袋に入ったもの)を添えて、スーパーやコンビニの棚に並びます。

 

また、サンドイッチに使用されるものもあります。

私たちのレタスもサンドイッチには複数のお客様が使ってくれています。

そのひとつの例は次のものです。

jakokatsu kaihou.jpg

 

左側のパックに

レタスが入って

いますね

 

 

 

 

 

実はこの業務用でも「加工用」のマーケットは大きなものです。

但、その大半が「コスト最優先」なのが実態です。

上の写真のようなサンドイッチは高級感を出しているのである程度のコストは吸収してくれますが

普及品のサンドイッチや生サラダは「コスト最優先」です。

 

現在の植物工場のコストでは、この普及品の加工用にはなかなか参入できません。

今後、植物工場もコスト削減を進めて現在のコストの35~40%削減を実現できれば、この

コスト優先市場にも参入できると思います。

そうしたら、市場シェア10%と言っているのが、一気に30%を超えるようになると思います。

私たちもコスト削減に努力していかなければなりませんね。

 

 

今朝のブログで西武鉄道が昨日の朝からずっと不通になっていると報告しましたが、

本日(20日)16:30 に運転再開したとのことです。

それでも、特急は池袋飯~飯能で折り返し運転だそうなので、秩父にはきません。

 

とはいえ、各駅停車でも運転再開はうれしいニュースなのでブログに載せてみました。

秩父の人間にとっては西武鉄道が「命の綱」という感じですね。

 

 

 

 

台風の影響が秩父にも及んでいます。

西武鉄道は昨日の朝から「高麗~西武秩父」の間で不通です。

特に土砂崩れで線路が埋まってしまったとかいうわけではなくて、降水量が一定の基準を

超えると不通になるのだと聞いています。

 

昨日の朝から現在(20日午前8時15分)まで不通なので、もう1日以上動いていません。

筆者の記憶では1日以上不通というのはありません。

(とはいえ、筆者は約35年秩父を離れていたので知らないだけかもしれませんが)

秩父鉄道は動いているので、熊谷まで出ればあとは東京までどうにかなるのでしょうが、

かなりの遠回りで2時間半は掛かるでしょう。

陸の孤島とは言いませんが、かなり不便な場所になってしまいました。

 

台風はこれから関東に近づいてくるので、まだまだ復旧までには時間がかかりそうです。

筆者は昨日(19日)は午前中に東京での打ち合わせがあったのですが、出ていけなかったので

延期をして貰いました。

また、今日(20日)は午前中に横浜の人が来られて、午後は埼玉県滑川町という所に筆者が

出向くことになっていたのですが、いずれにもキャンセルになりました。

今日は一日中秩父にいることになりました。影響大ですね。

 

 

 

7月19日、20日は秩父の夏祭「川瀬祭」です。

秩父神社のお祭りですが、神輿を担いで荒川に入ります。

そして、屋台(山車)の巡行です。

冬の屋台(山車)に比べると小さいものですが、子供たちが一生懸命に曳き、屋台ばやしを

たたきます。

 

HPは http://www14.plala.or.jp/shibazakura/kawasematuri.html をご覧ください。

 

秩父の子供たちはこの夏祭りを通じて「お祭り好き」になり、冬の「夜祭」に向けての訓練を

重ねていくのです。

 

とは、言いながら今日(19日)は朝からかなり強い雨です。台風の影響だと思います。

西武鉄道も西武秩父駅から高麗駅(飯能の近く)まで、大量の雨のため不通になっています。

西武鉄道の話では「復旧の見込みは当分たたない」とのことです。

大変なことです。

 

お祭りは雨でもやりますが、曳く人も見る人も大変です。

 

  

 

秩父地方も暑い日々を過ごしています。

「暑いぞ!熊谷」という言葉が有名になっていますが、秩父も昼間の気温は熊谷よりはちょっと

低いですが、なかなか暑い日が続いています。

それでも、秩父は夜になると気温が下がるので今のところ筆者は暑くて眠れないということは

ありません。エアコンはまだ使っていないのに。

 

7月19日、20日は秩父は夏祭りです。

「川瀬祭」と言って神輿を担いで荒川に入ります。

屋台(いわゆる山車)も冬のものに比べると小さいものですが、子供たちが引きだします。

屋台ばやしは全く同じです。

 

そんな秩父でも、筆者の家の玄関にある飾りが「夏の装い」になりました。

natsu yosooi 1.jpg

 

タペストリーも

夏模様です

 

 

 

 

 

natsu yosooi 2.jpg

 

金魚ですかね

 

 

 

 

 

 

natsu yosooi 3.jpg

 

これは何でしょう?

鯉ですかね

いずれにしても

涼しそうに

飾ってあります

 

 

 

natsu yosooi 4.jpg

 

全体はこんな

感じです

小さくて分かりません

 

 

暑い夏はまだまだ続きそうですね。というよりも始まったばかりでしょうか?

明日からの秩父の夏祭りには台風が近づいているので心配です。

 

 

 

 

私たちと同じ技術で作られた植物工場のオープニング式典がありました。

群馬県邑楽郡大泉町というところに「日産1500株」の植物工場が完成したのです。

直売所を併設して地元で販売していこうということです。

 

新聞記事もご覧ください。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20110713-OYT8T00054.htm

 

筆者も式典に参加してきました。その時の写真をご覧ください。

ooizumi opening aisatu.jpg

 

立派な式典で

社長が挨拶

されています

 

 

 

 

ooizumi tapecut.jpg

 

テープカットならぬ

「レタスカット」の

セレモニーです

 

 

 

 

一般の皆様へのオープンは7月16日(土)です。

お近くの方は出かけてみてください。

ooizumi grand open.jpg

 

直売所もあります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太陽光を全く使っていない完全閉鎖型植物工場で「多段式噴霧水耕栽培」の植物工場としては

最大のものになります。私たち(秩父)の工場の1.5倍の規模の工場です。

 

 

 

 

植物工場の野菜は「直接販売」が多いと説明しましたが、販売形態によって「市販用」と「業務用」に

分かれます。

 

市販用とはスーパーマーケット・百貨店・直売所を通して野菜がそのままの格好(料理や加工

されずに)で消費者に購入される形態です。

一方で、業務用とは「料理」されたり、「加工」されて食べられる状態で消費者に供給される

形態です。レストランや惣菜メーカーで料理・加工されるのです。

 

植物工場の野菜は一般的には「市販用」の方が多いと思います。

それぞれの植物工場のマークの入ったパッケージで店頭に並んでいます。

shihanyou new packages.jpg

 

私たちのパッケージには

AAA のロゴが入って

います

 

 

 

 

一方の、業務用は料理やサラダになってしまっているので必ずしも植物工場の名前は出て

きません。シェフや加工業者の方が責任を持って原材料として購入されているのです。

gyoumuyou packing.jpg

 

パッケージには

ロゴや社名は

入っていません

 

 

 

 

でも、レストランによっては「霧の畑 野菜工房」「AAA」 という説明を POP として店頭に出して

くれるところもあります。

AAA pop.jpg

 

このPOPを掲示して

くれるたり

メニューに挟んだり

してくれます

 

 

 

市販用と業務用ではいろいろな場面で形態が違います。

 

 

 

 

筆者はお会いする方から時々(よく)「植物工場が増えると競争相手が増えて自分の首を

絞めることになる」でしょうと言われます。

その時に、筆者は「植物工場が増えることで認知度が上がり市場規模が拡大するから

大丈夫ですよ」とか「将来的にはレタスの10%程度は植物工場のレタスになると予想している

のでまだまだ30倍以上の植物工場が必要なのです」と説明しています。

 

「安全・安心」が言われるようになって久しいのですが、この傾向が後退することは考えられません。

現在は「安全・安心」に対する信頼がどんどん失われているのが実態なのです。

 

余談ですが、政府が食品安全委員会という組織を独立機関として内閣府(当時)に設立したのが

2003年でした。 当時は「残留農薬」「遺伝子組換」の規制などで毎日新聞報道されていたのを

思い出します。

この食品安全委員会がこの放射能汚染でも活動しているのですが、ほとんど報道されません。

HP は http://www.fsc.go.jp/ です。

 

食品の安全というのは「安全・安心」というひと言で片付けられるほど単純ではないのです。

食品安全委員会のHPを見ても、何がなんだかわからなくなってしまうというのが実態です。

突きつめれば詰めるほど、難しくなってしまうのです。

だから、「不確定要素」の多い農業(自然環境の変化)では対応できない部分が益々多く

なっていきます。

「完全」「100%」ということは安全にはありませんが、できるだけ「不確定要素」を排除して

いくことが「より安全」になり、「安心度」も高まるものだと思っています。

 

その意味で「完全閉鎖型植物工場」は不確定要素を極力排除するように努力しているので

「安全・安心」な農作物を供給するといういみでは大きな役割を担えると思っています。

 

 

 

 

今年は6月から猛暑といえる状況が続いています。

また、節電でエアコンをなるべく使わないようにと言われています。

 

そこで、グリーンカーテンと称する植物で日陰を作るのが日本中で流行っているとテレビ等で

報道していました。

筆者の家もこれにならってグリーンカーテンを作ってみようということで、ゴーヤ(にがうり)を

植えました。

green carten 1.jpg

 

まだ、カーテンとまでは

いきませんが

確実に成長しています

 

 

 

 

green carten nigauri hana.jpg

 

既に花も咲いています

黄色いかわいい花です

 

 

 

 

 

green carten nigauri chisana mi.jpg

 

早いものは小さな実も

つけています

これが大きく成長するのも

楽しみです

 

 

 

 

 

 

 順調に大きくなってグリーンカーテンが完成すれば良い日陰になるでしょう。

そして、大量のゴーヤが収穫できて毎日ゴーヤ料理を食べなければならなくなるでしょう。

その時は「オリオンビール」を買ってきましょう。楽しみです。

 

 

 

 

 

植物工場の生産物の販売について「その1」で若干説明しました。

その中で、農協を通した販売と「直接販売」があると言いましたが、今回は「直接販売」に

ついて説明しましょう。

 

直接販売とは文字通り「直接」販売するのですが、誰に直接販売するのでしょうか?

 

厳密な意味では「需要家」に直接販売するということでしょうが、私たちの場合には

「消費者」だけでなく、「シェフ」「スーパーマーケット」「百貨店」などに販売することまでを

含めて「直接販売」と呼んでいます。

つまり、「青果市場」「問屋」を通さずに販売することを指しています。

 

植物工場の多くはこの「直接販売」をしていると思います。

農協を通じて青果市場に納入したり、青果問屋に引き取ってもらうケースは主流ではありません。

 

直接販売とは言いますが、最終需要家である「消費者」に直接」というのも実はあまり多くは

ありません。 通信販売や直売所で消費者の方に直接販売する方法もありますが、

多分比率としてはかなり少ないと思います。

主流は「レストラン」や「スーパーマーケット」「百貨店」の購入担当の方と交渉して、指定された

場所(各店や物流センター)に納入するというものです。

 

販売形態でも植物工場は一般的な露地栽培などとはちょっと違っているのです。

 

 

 

 

私たちの栽培施設では「炭酸ガス(二酸化炭素)」の濃度もコントロールしています。

設備の外に「炭酸ガス」のボンベを設置して、そこから栽培棚に炭酸ガスを供給しているのです。

光合成が促進するように通常よりも炭酸ガス濃度を上げています。

 

その炭酸ガスボンベは合計10本並んでいるのですが、夏の時期は直射日光に当たると

ボンベの表面温度が上がってしまいます。

温度が上がるとボンベ内の炭酸ガスが膨張するのでボンベ内の気圧が上がることになります。

あまり気圧が上がるとボンベが爆発する可能性もあります。

もちろんボンベには安全弁が点いているので、爆発する前に安全弁が開いて中の炭酸ガスが

放出されるという仕組みです。

 

ちょっと余談ですが、この気体の「圧力」「容量」「温度」の関係を説明しているのが

ボイルシャルルの法則と言います。

(学問的な説明はhttp://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~masako/exp/netuworld/syoutai/boisya.html

実は筆者は「潜水士」という世間一般ではあまり知られていない資格を持っています。

その試験でこの法則は必ず出る法則だったので懐かしく思い出しました。 

 

ここで本題に戻ります。

ボンベの表面に夏の直射日光を当てないような工夫をしています。

CO2 silinders covered.jpg

 

黒いシートの

中にボンベが

見えますか?

 

 

 

 

CO2silinders.jpg

 

黒いシートを

設置する前は

こんな感じですね

 

 

 

 

この遮光シートは「遮光度50%」で、通風性は良く、吸水性はないという優れ物です。

 

 

 

 

私たちのレタスを使ってくれているレストランに「広尾」にある「レストランJ」があります。

レストランのHPは http://www.msinter.co.jp/j/ をご覧ください。

 

筆者にとって「広尾」はあまり縁のない場所でした。

東京に30年以上住んでいましたが、ほとんど行ったことがありませんでした。

非常に高級な雰囲気の場所です。

 

地下鉄広尾駅を出て、まず感じることは「外国人」がやたらに多いということです。

そして、華やかな若い女性が多いのです。

聖心女子大学があり、その系列のインターナショナルスクールがあることがひとつの理由です。

また、外国人が近くに住んでいるということもあるでしょう。

 

この一画に「レストラン J (ジェイ)」はあります。

有栖川公園のそばです。

restaurant J kanban.jpg

 

看板です

ビルの2階にあります

 

 

 

 

 

 

 

 

2階に上がると、初めにバーカウンターがあり、その両脇にレストラン用のテーブルが並んで

います。個室もあります。非常におしゃれな感じです。

restaurant J bar.jpg

 

入口付近の

バーカウンターとは

別に

「バーコーナー」なので

しょうか

筆者は昼に行ったので

バーには人はいません

 

筆者はランチを食べたのですが、2600円で「前菜から始まって最後のデザートまで」非常に

手の込んだおいしい料理が出てきました。

毎日のランチには高いですが、ちょっと特別なランチには最適の場所だと思います。

 

ホームページをご覧になって、一度行かれてみると絶対に損のしないレストランです。

 

 

 

 

植物工場の運営で生産物としての野菜を販売することは非常に重要なことです。

栽培設備を建設して、運営ノウハウを学べば、野菜は生産できます。

そこで、生産された野菜をどこに売るのかが大きなポイントになります。

 

野菜は「生鮮物」ですから、収穫したらすぐに配達する必要があります。

このためには収穫前からどこに持ち込めば良いのかが決まっていないといけません。

 

通常の農業(露地栽培)では一般的に「農協」に出荷することが多いようです。

農協を通して「青果市場」に納入するのです。

この方法だとその日収穫されたものは「全量」出荷できます。

残るリスクがないというのは非常にありがたいことです。

 

でも、この伝統的な方法には決定的な特徴があります。

出荷してからも「いくらで売れるか?」という価格が分からないのです。

後になって「いくらで売れましたよ」と連絡がきます。

その価格が必ずしもコストを上回っているわけではありません。

それと、それぞれの生産物の品質について考慮されることはほとんどありません。

 

このような農協を通じた販売に対して「直売方式」というのがあります。

需要家や流通の方に直接交渉して販売する方法です。

植物工場の多くはこの「直売方式」が多いようです。

この販売方式については、次回以降説明していきます。

 

 

 

 

植物工場とは「工業」なのでしょうか?「農業」なのでしょうか?

見る人、見る角度によって答えはどちらにもなります。

筆者は「両方です」と言っています。

 

野菜を作っているのですから「農業」であることは間違いありません。

露地の農業と大きく違うところは「室内」で「土を使わず」に栽培しているところです。

でも、野菜を作っているのです。農業だと思います。

 

一方で、完全閉鎖型では環境(光、温度・湿度、二酸化炭素、養分)をコントロールしている

ので「工業」としての管理が必要です。管理方法からみると「工業」なのです。

 

植物工場というのは「農業としての栽培ノウハウ」と「工業としての工場運営ノウハウ」の

二つが必要なのです。

筆者があえて「ノウハウ」と書いているので、大学などで研究している「栽培技術」と区別して

いるのです。

「技術」についてはアカデミックな面で「大学」の先生たちの方がはるかに上です。

栽培についての技術については私たちもいろいろと教えて貰っています。

 

でも「商業規模の植物工場」での「栽培ノウハウ」は通常の大学にはありません。

「研究用小規模植物工場」での栽培と「商業規模の植物工場」の栽培での「ノウハウ」は

違うのです。

また、大勢の作業員に効率よく働いいて貰うためには、工業的な「ノウハウ」が必要です。

 

このような状況から「植物工場の運営ノウハウ」という概念が出てきます。

 

大きな投資をして植物工場を建設したのだから「スイッチを押せば」自動的に野菜が出てくるという

考え方は大きな間違いです。

自動車を買えば、全く運転の経験のない人でも「自動車の運転」ができると考えますか?

自動車学校で「運転を習う」というのが常識ですよね。

 

植物工場でも「運営ノウハウ」を習うのは当然なのです。

商業規模の植物工場では 「栽培ノウハウ」と「工場運営ノウハウ」を勉強しなければなりません。

これを「習う」のが「栽培指導」を受けるということです。

私たちは導入までの「コンサルティング」に加えて、植物工場稼働前と稼働後に「栽培指導」を

行える体制を整えています。