未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 植物工場の採算性

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植物工場という「ひとくくり」で、採算性を議論することには無理があります。

同じ業界でも「儲けている」会社もあれば、「儲からない」会社もあります。

経営者の手腕が採算性を左右するということだと思います。

 

それでも、一般的に言って植物工場を運営する場合には「資金」「運営ノウハウ」「販売」だと

思います。

 

典型的な「設備産業」である植物工場は、売り上げが伸びてきて、生産能力が足りなくなると

新しい設備を建設するしかないのです。

作業のシフトを増やして(残業)しても、生産量は増えないのです。

このために、「資金」は非常に重要なファクターです。

 

次は「運営ノウハウ」です。

前回にも説明しましたが、資金があると言って設備を購入しても、運営ノウハウ(ソフト)がないと

品質の良い野菜はできません。

 

そして最後に「販売」です。

高品質の野菜ができても、販売先がないと売上になりません。(これは当然のことですが)

特に、野菜は「生鮮物」なので販売のタイミングが合わないと無駄になってしまいます。

また、品目ごとに販売が適合しないと「売るものはあるのに」お客さんの「希望する品目が

ない」ということになります。難しいものです。

 

「資金」「運営ノウハウ」「販売」がうまく連動して採算性が向上するのです。

これはあまりに「当たり前」のことで、何も植物工場に限らないのでしょうが。

 

植物工場特有のものとしては、「生産規模」についてコメントしたいと思います。

 

商業規模としては「日産1000株」くらいのものが、小さい工場だと思います。

この規模では「なかなか採算にのせる」のは大変です。

不可能とは言いませんが、利益が出ても大きな利益にはなりません。

 

筆者の経験とこれまでの数字から判断すると「日産2000~2500株」くらいないと期待する

ような利益はなかなか生まれません。

この規模は採算性を維持する良い規模であり、一方で社員(技術者)ひとりの目が届く規模

ではほぼ限界だと思います。

これ以上大きなものを建設しようと思うなら、「2000~2500株」をひとつのユニットにして

複数ユニットをそれぞれの担当者(技術者)が管理するという手法が良いと思っています。

 

 

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このページは、野菜工房が2011年10月24日 08:43に書いたブログ記事です。

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