未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 日本農業の実力

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日本農業シリーズ第3弾です。

今までの2回は自給率という観点で日本農業を見てきましたが、本当の実力とはどんなもの

なのでしょうか?

 

これも読んだ本の受け売りですが、「日本の農業は世界第5位」だそうです。

その生産額の推移をみると次のようになります。

  1971年   180億ドル

    98年  1050億ドル

  2005年   700億ドル

 

単純にみると、1998年をピークに減少していますが、日本のGDPの推移とほぼ連動しています。

この理由は「他国に比べて大きく国内市場に依存」していることです。

皆さん、よくご存じのように「日本はこの間に米の減反」をしています。

 

日本の農業は国内市場しかターゲットにしていないので日本の市場の推移にリンクせざるを

得ないのです。

他の農業大国は自国産の農産物を「大量に輸出」している代わりに「大量に輸入」している

事実をきちんと見なければなりません。

 

農業は生産地の気候特性などで作れる作物が限られます。

カナダなどは小麦・大麦や菜種などは大量にできますが、トウモロコシはほんの限られた

南の地域(オンタリオ州、ケベック州の一部)しかできません。

また、野菜や果物はほんの少ししか生産できません。

 

自給率100%以上というと「全て自国産で賄っている」と誤解しますが、大量に輸入していても

大量に輸出していれば100%以上は達成可能なのです。

カナダでスーパーマーケットを見ると野菜や果物はほとんどカリフォルニアかメキシコ産です。

 

日本農業も得意分野に特化して「輸出」することで道は開ける可能性があります。

日本の大得意の「米」を減反して、本来不得意な「大豆」(枝豆は別かな?)や「麦」に転換する

農政は正しいのでしょうか?

農業収入が子供の小遣い程度にしかならない農家(実際は農業外収入が大半だから本当に

農家と言えるのか疑問)に「戸別補償」と称して大量の税金を投入している農政は正しいのか?

 

日本の農業を「省益のみを追求する官僚」と「選挙の道具として見ている政治家」に任せて

いると衰退の一途だということは間違いないと思います。

 

   

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このページは、野菜工房が2011年9月14日 08:36に書いたブログ記事です。

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