未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 農業への投資 IT化

| コメント(0) | トラックバック(0)

 

農業に対するコメントでよく言われるのが「農業のIT化」です。

筆者の考え方では、通常の農業でIT化できるのは投入コストの管理だけだと思っています。

栽培作業自体をすることはほとんど無理なのです。

 

IT化というのは単なる管理データを採るだけではありません。

本来のIT化とは「状態把握(センサリング)」「分析」「対応(リアクション)」がセットです。

通常の農業では最後の「対応(リアクション)」ができないと考えています。

 

状況把握(センサリング)は農場のあちこちにセンサーを置いて情報収集はできます。

「温度」「湿度」「水分量(雨量)」「日照時間」「PH」などを自動的に計測することは可能なのです。

また、その情報を「分析」することも可能です。

「温度が高過ぎる」「雨量が足りない」「曇りばかりで日照時間が少ない」などの分析はできますし、

もうちょっと「温度を上げよう」「雨を降らせよう」「太陽光をもっと当てよう」という「対応策」も

立てられるます。

でも実際に露地の農業でどうやって「温度を上げるのでしょうか」「雨が降らせますか」「雲を

取り除けますか」。対応(リアクション)が採れる範囲が極端に少ないのです。

 

通常の農業でのIT化は「計画通りに収穫ができなかった理由(言訳)」を収集しているに過ぎない

のです。

 

温室(ハウス)であれば、多少は対応(リアクション)が取れます。

冬ならば重油を燃やして温度を上げることができます。日照が強すぎれば遮光カーテンを

かけることも可能です。それでも、対応できるレベルはかなり限られます。

夏場のハウス内の温度は外気温より5~7℃位高くなります。

 

IT化の効果をあげるためには私たちのような「完全閉鎖型植物工場」でなければ無理です。

そして、IT化するためにはマニュアル化という工程が必要ですが、このためには商業規模の

植物工場を運営する「ソフト」が十分確立している必要があるのです。

 

 

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.yasaikobo.co.jp/blog/mt-tb.cgi/619

コメントする