未来の野菜を作る 無農薬野菜 AAAレタス 農業への投資 販売価格

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前回の「農業への投資」では農業(特に露地栽培)の「不確定要素」として「天候」を挙げました。

今回は生産物の「販売価格」を挙げてみたいと思います。

 

従来の農業は生産された農産物を「農協」「青果市場」を通して販売しています。

この仕組だと出荷時点で販売価格が分かりません。

出荷時点で分からないということは、当然ですが生産を始める時やどんな品目を生産するかと

いう計画段階で「いくらで売れるか?」は分からないということです。

 

通常の工業生産品では生産段階から「いくらで売れるか(予算)」、「いくらで売るか(意志)」と

いう非常に重要なポイントについて計画が立っています。

ところが、従来の農業では「いくらで売れるか(予算)」「いくらで売るか(意志)」は全て「青果市場」

に任せているのです。売れてから「いくらでしたよ(過去形)」と連絡が来るのです。

つまり「あなた任せ」なのです。

 

自分たちで「販売価格」を決めらないシステムなのです。

それに加えて、市場の「需要と供給」という「美しい言葉」に操られて「価格が大幅に上下」します。

自分たちに「価格決定権」がなく、価格も相場で「乱高下」しかねないという非常に不確定要素の

多い販売形態なのです。

 

これでは生産計画で利益を予算化することは不可能です。

このような工業生産では信じられないことが農業の世界では「当たり前」だと信じられてきました。

それでも最近は「農業法人」を中心に「市場を通さない」で需要家に直接販売する方法が少しづつ

採られるようになってきました。 農協の直売所を通した販売も価格決定権は農家ですね。

 

他産業から農業へ投資する際に、この「価格決定権」を農業者が有していることが次の重要な

ポイントですね。

 

 

 

 

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